人間何が大切かとあれこれ考えてみたら、先ず自覚が最も大切との結論に至った。自覚無しには、何事も覚束ない。自覚に欠けるということは、船舶や航空機が自位不明の状態で航行や飛行を続けるようなもの、進むべき目標も進路も定められない。
人は自覚が足りないと、的外れな行動や言動が出てくる。自分のポジションがわからなくなっているからである。
人を育てるということは、その人の自覚を促すことに尽きるように思う。自覚があれば、その人の自発性は正しい方向に向かうだろう。人は他からの強制や誘導によってでなく、自発によって生きるべきであるが、自覚に拠って正しい方向を見定めてもらいたい。
自覚したことはいつも念頭に置いておきたい。自覚は書き留めておかないと忘れてしまうものである。
その意味で、私は日記をつけている人を尊敬する。私は小学校以来、ズボラで日記が続かない生徒だった。若い頃は日毎我が身を振り返ることを嫌っていたし、文字を書くのが面倒だった。
ブログに出会って、随分遅ればせながら、所感を書き留める習慣が身についた。いつでも何処でも書き留められる便利さは、1日の終わりに机に座って日記を認めるのと大違いだ。バスや電車に乗っていても、診察待ちの時間も、何かを書き留めることができる。発想がタバコの煙のように消えてしまうということがなくなった。私の場合、ブログを知ったことは、未開人が文字を知ったに匹敵する。
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