道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

客室乗務員の適性

2013年07月09日 | 随想
サンフランシスコ空港でのアシアナ航空機の着陸失敗事故で、客室乗務員12人のうち7人までもが気絶したと報道されている。今では解離性症状・転換性症状と用語が改められているが、古くからヒステリーと言い表されてきたものの発作ではないだろうか。

一般に、幼い頃から容姿が美しく周囲に可愛がられて育ったり、音楽や舞踊などで幼児期にフットライトを浴びた経験を持つ女性、すなわち蝶よ花よと育てられた女性は、ヒステリーの性向が強くなることがあると知られている。そのような環境下での成長の過程で、自己保存欲求が肥大するからだろう。美貌と魅力に恵まれた女性の心にヒステリー性が宿りがちなことも、多くの専門家によって観察されている。

客室乗務員は、航空交通で先発の欧米先進国ではともかく、後発国では未だに容姿が重視される職業であろう。したがって、彼女らは比較的ヒステリー性向の強い人達の集団と言える。この事故は、平常時にエレガントなサービスで乗客に満足感を与える職種の人達が、非常急迫時には動顛して神経症状を呈し、自失したり果ては失神するポテンシャルが高いことを露呈してしまった。乗客中の失神者の割合と比較すれば、顕著な違いが確認できるだろう。

航空会社は、パイロットや整備士に対してはその適性・能力について極めて厳格だ。しかし、運行に直接関わらない客室乗務員については、採用に当たって乗客に与える好印象と語学能力などが重視され、危機対応への適性があるかどうか確かめることは等閑視されてきたのではないか。緊急事態への対応は、教育・訓練でどうにかなるものでなく、適性が有るか無いかの問題だ。

客室乗務員が美人揃いで知られる航空会社の旅客機を利用するときは、万一着陸事故が起きても的確に避難誘導してもらえないものと覚悟して搭乗すべきだろう。

それがどうした、俺はチャーミングなCAのいない旅客機なぞに乗りたくないという男性乗客が多数派である限り、この事故で明らかになった問題は、航空会社には当面解決できないと思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 肥後守(ひごのかみ) | トップ | 放射能対策庁 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿