前エントリーでご紹介した「スズメのきょうだい」はその後も元気で、毎日朝昼晩、他のスズメたちと共に餌台に来る。
他のスズメと識別がつくかと訝しむ向きもおありだろうが、そこはそれ、お互いに何となく通ずるものがあるから一目で判る。ただしどちらが兄か弟かはもう判らない。
彼ら「きょうだいスズメ」の特徴は、形態ではなく行動にある。しぐさというか癖というか、他のスズメが絶対にしない行動をする。
その1つは、餌台の屋根の棟に止まって、室内の我々を窓越しに睥睨する癖。いまひとつは、率先して餌箱の内に身を入れ採餌する癖(他の鳥は箱の縁に止まって、内には決して入らない)。どちらも、養護中にこれらの癖を身につけたと思われる。
給餌の際に、養護箱を翔び出してエアコンの室内機の上に上がり、手こずらされたことは幾度もあった。また、養護箱の内で餌を啄むのが通常だった。
野生の鳥は、上空の外敵の目に身を晒す危険は避けるし、箱状のものの内に全身を入れて自らの退路を狭めることはしない。
この大きな態度、明らかに上目線。
それだけ野生を失ったということで、動物救護の通弊と言えるが、幸いスズメは群れて生活するから、仲間と一緒にいる限り外敵からの危険性は分散されると思いたい。
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