道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

腰痛対策

2023年01月20日 | 健康管理
私にはどうも常識を疑う悪い癖があるようだ。例えば腰痛に対する対処法。
人は突然腰痛を発すると、先ず整体院とか整形外科で診てもらう。それが普通、常識的な対処だと思う。

しかし私は、ギックリ腰というものは、人類が二足歩行を始めたときに受忍を定められた、器質的脆弱性に由来していると妄信しているので、よほどのことでないと医療機関を受診しない。
2、3日痛みに耐え安静を保ち、回復を待つ。何回もギックリ腰を体験した結果、私の場合は、腰周りの筋肉の衰弱に原因があったと理解している。

脆弱性をカバーするには、常日頃から腰周りの筋肉を鍛える生活をするしかないと思った。そこで、日常生活で腰の筋肉を衰えさせない工夫?を編み出した。
具体的には、腰を楽にするアームチェアとかカウチソファなど、柔らかな安楽椅子の類を、身辺から一掃してしまった。思い立ったら、実行せずにはいられない厄介な質である。

現在の我が家には、寛ぎを味わう柔らかで弾力のある椅子が無い。椅子といえば、開拓時代のアメリカで使われていたような、背もたれのついた無骨な木製のもの。食事もデスクワークもテレビ視聴も、この長時間座っていられない椅子を利用している。この安樂でない木製椅子が、否応なく正しい座位をもたらす。

この堅い椅子と体操のおかげで、10年前まで再三繰り返していたギックリ腰がパッタリ無くなった。また、脊柱管狭窄症の兆候とも無縁である。
骨盤と背骨の結合部のあたりの腰の筋肉に、日常的に負荷をかけ、弱らないようにしているだけの、極めて消極的な方法である。

はじめは憤慨し反発していた妻も、腰のトラブルと縁が切れ、今は納得してくれている。だが人が私たちの居間を見たら、違和感を感じるかもしれない。それでも腰を護るには、体裁など云ってはいられない。何しろ腰痛は、人類の宿命のようなものだから・・・

頻繁にギックリ腰を発症した初老の頃は、快適なリクライニングチェアを夫婦それぞれ愛用していた。専らその椅子に座りテレビを観ていた結果、腰筋が弱ってしまったのである。

身辺には、少しずつ脊柱管狭窄症を患う人が増えている。私は戦後の日本人の、欧米風のライフスタイルと腰痛頻発には、関係性があると疑っている。
父祖の時代、正座が一般的だった頃には、腰痛は今より少なかったように思う。生活が腰の筋肉の衰えを防いでいたのだろう。

ソファが普及する前の畳の生活の時代は、一刻も早く洋式の生活をしたいと皆が憧れていた。それが今日の腰痛過多を招いたのではないか?本家の欧米では、腰痛に悩む高齢者はいっこうに減らないようだ。杖をつく紳士が日本より圧倒的に多いのは、生活習慣に起因しているかも知れない。

柔らかい椅子に座らず、あぐら坐りを避け、専ら堅い木製椅子を常用して10年、今は腰痛と無縁の日常を過ごしている。脆弱性をカバーするには、常日頃腰周りの筋肉に負荷をかける生活習慣を守るしかないと考えている。高齢者は、腰の筋肉を衰えさせないことを最優先したい。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 1回だけのソロキャンプ | トップ | 消費社会の末期的現象 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿