米メディアによると、アパレル大手GAPは、従業員の最低賃金を今年6月に9ドル(918円:1ドル=102円で計算)、2015年中に10ドル(1020円)に引き上げることを決定した。これにより9万人いる従業員のうち6万5千人の給与が引き上げられることになる(現在のところ6万5千人は時給1020円未満で働いているということでもある)。
また先日、オバマ大統領は、連邦の契約企業の最低賃金を10ドル10セント(1030円)に引き上げた。
現在、アメリカでは全国の最低賃金を10ドル10セントに引き上げることを巡って議論が活発になってきている。GAPの動きも、そうした動きの中で理解する必要があるだろう。
なおGAPは、従業員の最低賃金の引き上げによる雇用の減少はなく、労働条件についても(引き下げ方向での)見直しはないとしている。
(2014年3月1日追記)
2014年2月26日(水)、オバマ大統領は、GAPが従業員の最低賃金を引き上げたことを称賛するステートメントを発表した。