昨夜寝付いた時は、雨がやんでいた。 やっと止んだかと喜んだが、目覚めは雨音だった。 本日も雨だそうだ。 依然として警報は続いているようである。 雨量の割には、ここ広島は被害が少ない様だ。 と思っていると「油断大敵」。 警戒を強くしたことに不足は無い。 只々、こちらの体の痛みが薄れないのが悩みだ。 ここ三日間、料理らしい料理は出来ていない。 買い出しに行く気力がない。 出来合いの「寿司」でも良いので買い出しに行きたいが、体が悲鳴を上げている状態だ。 こんな時、自動車運転は禁止している。 注意が散漫となり、事故の元となる危険性が有るからだ。 三日間くらい食べなくても死にはしないだろう。 ダイエットに良いくらいだと思っているが、少しも体重が減らないのが不思議である。
十時が来るが、あまりにも静かだ。 聞こえてくるのは雨音だけだ。 国道も何だか静かなようだ。 団地内を走る車もいない。 只々不気味な静けさが覆っている。 今の状況はこの団地に来て三十年、経験したことがない事だ。 家の前に置いた甕が、この度の雨で満水になろうとしている。 400mmは降ったのではなかろうか。
今夜あたりが山場になりそうな気配だ。 大きな災害にならなければよいのだが。 雷も遠く聞こえていたが、今は雨脚が一段と強まった。
「ゴー」という雨音で目を覚ました。 それから一時間激しい雨は続いている。 新しい警報は出ていない様だが、不気味さは続いている。 窓から近隣の家々を見てみたが、静まり返っているだけである。 それがなんとも不気味な状態だ。 こんな感じの時、災害が発生する気がしている。 国道191号線も車が走っていない様だ。 安芸太田町との境あたりで、通行止めになったのではなかろか。 三年前、土砂が崩落して高等学校の先生が亡くなられた。 やっと復旧したばかりである。 そんなことを思い出させる雨脚ではある。
外は夕闇が迫っている。 避難勧告が出ているが誰も動こうとしない。 我慢比べの様相を呈してきた。 この現象が、被害を増殖するのは明白なのだが。
私から声掛けしても動かないだろうと想像できる。 避難場所の設備の性だ。 ここでは詳しくは書かない。 避難所より、ファミレスの方がマシなのだ。
しゃば、しゃば、しゃば、しゃば、・・・・、ごわー、ごわーごわー・・・
と繰り返す雨音。 白い壁が東から迫ってくると、ごわー、ごわーごわー・・・
少しの間中休み、しゃば、しゃば、しゃば、しゃば、・・・・。 強く降ったり、弱まったりの繰り返しだ。 広島県にも警戒警報が出ている様だ。 九州北部はすでに災害発生中。 町中水浸しのようだ。 私の家からも、底を流れる水音が、「ごー」と地の底を伝って聞こえてくる。 避難準備は出来ているが、足がない家庭の皆さんが案外暢気者で困っている。 無理やり連れて行くことも出来ず、さりとてホッタラカシにも出来ず。 急に雨脚が止まり、谷底からの音が地を伝って聞こえてくる。 こんな時が危険極まりない。