先日・・稲永ビジターセンターでの「藤前干潟 干潟の学校」という体験教室に参加しました。
教室は想定通り、顕微鏡でのプランクトン観察は初めて・・系の子供を対象にしたものでした。
勝手な真似もできず・・・
高級顕微鏡をもっと、触っていたい・・
初めて見た生物について、早く調べねば・・・等の思いを持って帰ってきました。
プランクトンの写真はありませんので、中学生のスケッチを・・・
このオタマボヤのスケッチは、ほんの数分の顕微鏡観察でササっと書いたものです。凄いです!!
(クラゲのエフィラとカニのゾエアは違う方が書きました)
ワカレオタマボヤのようです。
オタマボヤは、ウナギの仔魚の餌として、脚光を浴びた気がしておりましたが・・・調べてみたら、なかなかスゴイ生物で・・・詳しい解説等はこちらをご覧ください。
・水産実験所の「瀬戸内海のプランクトン」・・・この一部のプランクトンの観察でした。
・「シリーズ 実験動物紹介 ワカレオタマボヤ」岸 香苗、西田 宏記、小沼 健(2016.2.24)・・ゲノム情報のアイオワ大学のリンクは、さっぱり分かりませんが、見て嬉しくなりました(笑)
・academist Journal「体の左右はどのようにできるのか? ? オタマボヤの左右非対称性を探る」小沼 健 (大阪大学大学院理学研究科生物科学専攻 助教)
ちなみに最初はオタマボヤとはわからず、
何かの仔魚か?・・と思うも腹部に卵黄は無く、
オタマジャクシっぽい体型から・・ホヤのオタマジャクシ型幼生って奴か・・?
と、私も足りない知識から結論付けようとしておりましたが・・・
参加者の小学生(低学年)が、「これっ・・?」
と・・・日本の海産プランクトン図鑑Ⅱ(共立出版)からこの「ワカレオタマボヤ」のページを開いて見せて、場を納得させたのでした。
この「日本の海産プランクトン図鑑Ⅱ」、私も何度か見ているのですが・・・記載種も多く、あの短時間で見つけられるのは凄すぎです! やはり興味を持った子供の集中力にはかなわないなぁ~と痛感させられました。
この子の「これっ・・?」の続きの(生き物について感じた自由な)発言を聞きたい・・・と期待したのですが、以降は、恥ずかしがって、友達と遊んでるだけでした。
海に近い学校の生物クラブに・・・部外者参加ってできないのかなぁ・・・と、少し調べてみたら、「なごや部活動人材バンク」なんてものが・・・
もっと、経験を積んで明確なアッピールをできるようになれば可能性はあるかも・・??
一番嫌われる・・前に出たがり老人にならないよう、もっと精進して・・・
海の近くに、無料観察場所を確保することを夢見ていこうと思います(笑)
こんな最高の環境で・・自由にやっていいよ・・・系の開放時間とかがあったら、夢のようなんですが・・・
更に、調べていく中で、「日本プランクトン学会」なるものが気になり、この会長(東京大学大気海洋研究所 津田敦教授)のご挨拶のスゴイ文章に行きつきました。(やっぱり東大ってすごいのですね・・是非、お読み下さい)
特に、中段の「さて、プランクトンって何でしょう?・・」以降は心を鷲掴みにされるような文章が満載。
(一部抜粋です)
「まったく泳がない生物は稀」、
「一般的にはプランクトンに分類されるクラゲも水族館で見ていると、結構なスピードで泳いでいます。」
「沿岸性プランクトンが沿岸に生息していることは当然ですが、実は、我々はそのメカニズムをよく理解していない、と思います。」
「一回のプランクトンネットで採集した試料の中に100種を超えるプランクトンが存在することも、普通に見られることですが、水中のような均一な環境で多種が共存することはハッチンソンのプランクトンパラドックスとして知られていますが、いまだにメカニズムは解明されていません。」
「当たり前を当たり前と考えず、原理原則に立ち戻って再構築すべき時代に来ていると思います。」
「今までできなかったことが、手に届くところまで来ています。」
「遊んでいる暇はありません、会議や報告書で忙しいと愚痴を言っている暇もありません。さあ、楽しい研究をしましょう。」
更に、同教授が所属する日本水産学会のHPには・・・
名古屋港水族館のウミガメのリンクに貼った方の発表が載っていましたので、勝手に紹介します。
日本水産学会 水産研究のフロントから「南極産魚類、無脊椎動物の飼育、展示」名古屋港水族館 飼育展示第一課 松田 乾
例によって、ごちゃごちゃと書いてしまいましたが・・・・
これからも、「さぁ、楽しい観察をしよう!!」と思います。
以上、本日もご覧いただきありがとうございました。