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「大恐竜展」記念シンポジウム

 科博の新宿分館で開催された「大恐竜展」記念シンポジウムに行ってきました。講演の詳しい内容については、演者の許可が要るので(面倒くさいので)他の情報サイトなどにお任せしますが、シンポジウム・懇親会とも大変充実した時を過ごせました。ポール・セレノ、アレクサンダー・ケルナー、パトリック・オコーナー、ロドルフォ・コリア等、そうそうたる恐竜研究者の発表を聞くだけでなく、個人的に質問することができました。
 セレノ博士はアルゼンチンで発見された、エオラプトルに似ているが明らかに異なる、新しい初期の恐竜について、ケルナー博士はブラジル産の新種のスピノサウルス類と翼竜についての包括的なお話、オコーナー博士はマダガスカル白亜紀後期の動物相とくにマジュンガサウルスの新しい標本について、講演されました。ブラジルの白亜紀のワニ類(ノトスクス類など非常に多様な進化をとげた)も大変興味深いものでした。

 懇親会でパトリック・オコーナー博士に個人的にきいたところ、マジュンガサウルスの新しい標本では前肢がほぼ完全に保存されており、やはり他のアベリサウルス類と同様に、撓骨・尺骨が極端に短いということです。手も保存されているが中手骨と指骨が癒合していたりして、まだ構造がはっきりしないが研究中で、わかりしだい発表予定とのことでした。指の退化の程度が知りたいところです。

せっかく東京にいるので、大恐竜展は2回くらい行きたいと思います。
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