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肉食の系譜
ティラノサウルス ポーズ1
肉食恐竜のブログなのに、ティラノサウルスの絵がほとんどない。この人はティラノサウルス嫌いなのかな?興味がないのかな。マイナーな獣脚類が多くて、どうも変わった人だ。そう思われているかもしれない。もちろんそんなことはない。
ティラノサウルスだけがあまりに有名で、人気が集中していること、それをマスメディアが助長しているのが目に余るので、ちょっと避けたい気もするのは確かである。ティラノサウルスについては、世の中に情報が溢れすぎている。ティラノサウルス、あるいはティラノサウルス類を主題とした書籍もいくつも出ているし、恐竜図鑑や恐竜本の表紙はかなりの確率でティラノサウルスである。イラスト、CG映像、模型など、世の中にはこれでもかというくらいイメージが溢れている。
私は別にティラノサウルスの最新情報を入手する立場でもないし、世間一般とくに子供たちにわかりやすく伝えるつもりでもない。学術的なことだけでなく、有名な標本がオークションにかけられたとか、博物館に収まったとか、ティラノサウルスについてオリジナリティーのある文章を書くことは難しい。
そういうわけで、鱗と羽毛の話とか、噛み跡とかのトピックスについては記事を書いたが、ティラノサウルスはこういうものである、と今さら紹介する必要を感じない。イラストを載せる記事がないわけである。
そうはいっても時々は描きたい。さて、どういうポーズがいいかと考える。恐竜の絵も、図鑑などを除くと、真横(側面図)ということはあまりない。プロの画家の人は、骨格図や復元キャストを見てそのままのポーズで描くことはあまりなく、自由自在にポーズをつけて描く。頭の中に3Dモデルができていて自由に動かすことができるということだろう。そこまで達するのはなかなか難しいが、いろいろなポーズを練習したい。
ポーズ1から5まで描いてみたが、できた順に掲載する。ポーズ1は、PNSOの模型に触発されているが見て描いたのではなく、後で思い出して描いた。コレクタ社「狩猟」やフェバリットのペイントザダイナソーがこれに近い姿勢のようだ。
顔を向けた側の脚を後方に引いていると、体全体がそちらを向いている感じになるが、顔を向けた側の脚を前方に出していると、ひねりがあるというか、顔だけをふとこちらに向けた感じが出る。あたりを睥睨しながら歩いていて、顔をこちらに向けた状態である。睥睨するとは「睨みつけて威圧する」というような意味であるが、ティラノサウルスとしては別に威圧するつもりはなく、獲物の探索兼テリトリーの見回りだろう。
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