Tikara`s Photoroom

私のこれからとこれまでの写真作品を、自身のコメントと共に載せて多くの人に見ていただき、批評していただきたいと思います。

522.気になる猫

2017-01-10 00:36:07 | Weblog
 ある冬の日、所用から戻って、クルマを駐車場に入れたとき、近隣の家のひさしの上に、猫がいるのを見つけた。今まで何回か写真に撮っている、あの猫である。この冬の寒空の下、彼のいる場所は、時折冬空の雲の間から漏れる、心もとない冬の薄い日差しが照らす場所のようで、たぶんそういった日差しが当たって、トタン屋根の一部が温められ、六甲山からの冬の吹きっさらし風も、入り組んだ民家の屋根の構造に遮蔽されるのであろう、その猫は、丸まって、さも心地よさそうに眠っているようだった。彼は、どうやらこの界隈に君臨しているボス猫らしく、私が外出するときに、よく頻繁に出くわしては、私のことを全く意にも介していないとばかりに、ふてぶてしく逃げもせずに、私が通り過ぎていくのを、じっと見守っているのである。
 猫は、ずっと若いまだ小学生高学年の頃に、2匹のトラ猫を、子猫のうちに拾ってきて飼ったことはあるが、そのころ両親と住んでいた昔の古い木造住宅は、どこかに外へと通じる穴でもあったようで、飼って数か月で、2匹とも姿が見えなくなってしまった。そのことがずっと、心の奥に引っかかっていて、犬は、何度か今まで飼ったことはあったが、猫は、飼ってみたいとは思わなかった。でも、最近は、時々、猫でも飼っていいかなと、思うようになった。
 何回か、この猫を撮影していくうちに、カメラのレンズを通して何となくその付き合い方がわかったような気がしたし、そのふてぶてしさが、また妙に可愛く,おかしくとも思えるようになったからである。
 もう一度、飼ってみようか、今、思案中である。

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