
「黒いスーツを着た男」を観ました
2012年 フランス・モルドバ合作
監督 カトリーヌ・コルシニ
出演 ラファエル・ペルソナ
クロチルド・エム
アルタ・ドブロシ
レダ・カティブ
自分の勤める会社の社長令嬢との結婚を10日後に控え、仲間と羽目を外して楽しんだ夜にひき逃げをしてしまうアル。

一社員からの逆玉婚目前、仲間の助言もあり、逃げ切る気でいたが、事故を近くのアパートから目撃していた女性(ジュリエット)がいた。

ジュリエットは被害者の事が気になり、入院している病院にお見舞いに行き被害者の妻と知り合う。
アルも被害者の様態が気になっていて、病院にこっそり見に行くが姿をジュリエットに見られ、ジュリエットはアルの会社を突き止め会いに行く。

警察に行くように促すわけでもなく、恐喝するわけでもなく、「被害者の妻に謝まって」と。
その後、ジュリエットは、アルから、被害者の妻へお金を預かり、被害者の死後それを渡す。

被害者は、不法滞在者で、妻は自分の国では臓器は売れると、夫の臓器を提供したらいくらになるのか医者に食ってかかる。

ジュリエットから受け取ったお金はすぐに使い果たし・・・。
ジュリエットは、自らが進んで被害者と加害者の間に入ったのではなく、夫を亡くし、立場の弱い不法滞在者に同情しているのは理解できるが、加害者とも接触している難しい立場。
どんな風に立ち回るのだろうと期待してしまったけど、なぜか短期間でアルと男女関係になってしまう

(恋人もいるし、しかも妊娠もしている)ここで?この場面で?なぜ?という感じ。
アルは、最後まで警察にはいかないし、被害者側が、アルの立場に目をつけてお金を無尽蔵に引き出そうとするわけでもなかった。
会社のお金に不正があった事などがばれて、義父から、「お前を信じて任せたのに・・・。母親が掃除婦だったことを忘れるな。」という意味の事を言われて、結婚をあきらめる決心がついただろうし、もっと大きなことを気付かされたという事だろうか。
ラファエルはアランドロンの再来とも言われているし、上目使いはジェームスディーンみたいだと思いましたけどね

次の作品に期待するとしましょう。