10月初旬、ブナの姉さん犬を飼っているノエホタ母から「子犬を飼おうかどうか、迷っている」との電話があった。
ノエルが亡くなって以降、ほたるは1人(1頭)での留守番ができず、ノエホタ母を追ってクンクン鳴き、ノエホタ母が在宅なら在宅で(SOHOなので、ほとんど在宅なんだけど)、張り合いをなくしたように静かな日々を過ごし、ノエホタ母は「ほたるがこのまま老いていくだけでいいのか」と不安になっていたそうな。
房総のセカンドハウスにブナ&クリを連れて泊まりに行った時、犬仲間と過ごして、ほたるが少し精気を取り戻したように見え、ならば子犬を迎えてやるのはどうかとノエホタ母は考えたという。
本来ならラブラドールを飼いたいところだけど、小型犬なら引く力も微々たるもので(ラブに比べたら!)扱いは容易。散歩中にほたるに何かあっても、もう1頭をひょういと抱くことができれば対処も楽だということで、候補は小型犬。
ただ愛玩タイプの小型犬はイヤだ、というより、ノエホタ母には「似合わない!」と友人知人から(私からも)言われ、自分もよく承知している彼女が選んだのは、ジャックラッセルテリアでした。
ノエホタ父も同意見だったそうで、知人から紹介されたブリーダー宅に生後2カ月のジャックラッセルがいるというので見に行ったその日に、もう連れて帰るという、何ともノエホタ母らしい速攻技でもって、あっという間にほたるに妹分ができたのでした。
「シュシュ」と名づけられた新入りちゃん
まだ赤ん坊なので眠たくなったら、すぐにコテン
ほたるは初め、完全無視だったようですが、緊張感もあるのでしょう、みるみる表情が若返っているのだとか。シュシュもあまりしつこくしないようで、物分かりがよい子らしい。が、しかし活発な犬種だからねえ、これからどうなることやら、です。ほたるにとっては迷惑千万になるかも、だけど。
ほたるが口を開けたら、シュシュの頭がすっぽり入る
ほたる、張り合いが出た? シュシュの活力をいっぱいおすそ分けしてもらってね。ほたるがしつけを入れてくれれば、ノエホタ母も楽だろうけど、そんなに生易しくはない?
今朝、いつも黒ラブのまるちゃんと長い時間散歩をしている空手師範のオオクラ師匠が、まるちゃんを従えずに1人で柔軟体操をしていた。
まるちゃんの飼い主さんには、うっかり騙されて、一度だけ空手の手ほどきを(空手道場とは知らずに)受けに行ったことがある。想像以上にハードで、根を上げた私を尻目に「もっと練習をしていけ」と平然と言うまるちゃんの飼い主を、あれ以来「まるちゃんのお父さん」などと気安く呼べず、呼びかけるときは「師匠」と言うことにしている。
もうすぐ80歳になるというのに、ものすごく鍛錬しているのだもの。現役で空手を教えているのだから、かないません。妙チクリンなことも言うけど、非常に納得できることも言う、面白いおじさんなのだ。
1人で柔軟をしている師匠にどうしたのかと尋ねると、まるちゃんの前肢にできた「瘤(と師匠は言った)」を手術して切除したら、すぐにまた同じところに瘤ができ、それを再び切除したら、今度は傷口が塞がらなくなってしない、連れて歩けないのだという。
まるちゃんの左前肢肘下には、かなり大きな脂肪腫があった。ぽっこり膨れている、それである。私は触っていないので感触は不明。
手術前、まるちゃんの左前肢にあった瘤
少し前、師匠が「ときどき痛がるんだよね、取った方がいいかねえ」と言っていたのだけど、「手足はよく動かすため傷が塞がりにくいので、クリのイボも切除しないことにした」というような話をしたのだけど、まるちゃんが痛がるので切除することにしたのかもしれない。
私は脂肪腫だと思っていたのだけど、痛がるとなると違ったのかしら。切除したところに、またすぐに腫瘍ができたということは悪性? 急激に大きくなる腫瘍やコリっとした感触の腫瘍には注意が必要だと言われてきたので、ちょっと心配。
師匠は「こんなものができるのは食べ物が悪いのかねえ」と言うので、「ラブラドールは脂肪腫の好発犬種だと言われていますよ。ほら、うちの2頭もこんなに」と、ブナの脂肪腫に触らせてあげた。
ブナの胸部右脇の巨大脂肪種
師匠は毎日、朝暗いうちにまるちゃんと一緒に家を出て、土手道を歩き、河川敷の広場で念入りに柔軟体操をして帰路につく。家は河川敷から何キロも離れているので、毎日だいたい4時間くらいかけての散歩&柔軟体操、空手の型。
私のように夏は早く散歩に行くが、涼しくなるとのんびり出かけるといった適当なことはせず、真冬でもほぼ同じ時間に出かけてくる。大したものだ。まるちゃんだってもう10歳になるのだから、これまた大したものである。
長く舗装路を歩くため、ツメなんて伸びる暇もないようで、写真を見ても分かるように短い、短い。ブナ&クリとは大違いだ。
「まるちゃんがいないと淋しいですねえ」
「そうなんだよ、淋しいよ。それに同じ散歩でも疲れるんだよ、まるがいないと。不思議だねえ」
まるちゃんは、傷を舐めないようにするために師匠が作った筒を前肢にはめて、玄関先でお留守番だそうだ。「可哀想なことをした」と言う師匠に「早く快復するように祈ってますね」と言い残して、河川敷を後にしたのでした。まるちゃんの傷口が早く塞がりますように。悪性腫瘍じゃありませんように。