小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

『ウッシーとの日々』に慰められて

2012-06-16 | つぶやき

 「大飯原発の再稼働を政府が正式決定」「民自公 増税ありきの歩み寄り」、遅かれ早かれそうなるだろうとは思っていた。出来レースですからね。東電の値上げも然りです。

 そんな子供だましが通るわけもないのだけど、政府はさも民意をくみ取り、慎重な判断をするべく時間稼ぎ的な茶番を演じてきたわけだけど、そのグズグズの時間が流れる間も、被災地の時間は止まったままですよ。どうしようもない内閣だ。

 国民の怒りをエネルギーに変えられたらいいのに。ものすごい発電量だと思う。

 独り言が、政府や官僚主義を口汚く罵る内容になりそうだったので、そんな言霊を部屋中に充満させてはいけないと気を取り直して、本棚の整理なんぞしていたら、奥の方からはた万次郎画伯の書いた『ウッシーとの日々』全6巻が出てきた。

 自らマンガ本を買うことはあまりないのだけど(あっ、つげ義春の作品集はけっこう持ってるんだっけ。あっ、それから吉田戦車の『伝染るんです』も2冊持ってた!)、『ウッシーとの日々』は気に入って全巻買ってしまったのだ。もう15年以上前のことだけど。

 これは、はた画伯が北海道下川村に移住して、牛のような模様から「ウッシー」と名づけた犬との暮らしを描いたマンガなのだが、はた画伯の犬に対する考え方が好きで、はまったマンガだった。

 久しぶりに読み出したら、止まらなくなってしまった。

 ある巻に、北海道の過疎化した村に補助金をまいて、村が何億もかけたふるさと交流館やらの箱モノを作ったことが描かれていた。
 風刺をするにしても、語り口が全体的にほのぼのしているので気持ちが和んでいき、その件にも「国のやることは何にも変わってないなあ。お金をばらまけば国民がいうことを聞くと思ってんだな~。役所の人間も箱モノを作ったあとの利用率や維持費のことまで考えられないのかねえ、バッカみた~い」と、いつの間にか怒りより「ふん」と鼻で笑い飛ばす余裕が出てきたのであった。


 よし、今日はハッピーアワーを前倒しして『ウッシーとの日々』に浸ってやろう。ついでに『伝染るんです』も読んじゃおう。そして、国の愚行を笑い飛ばしてやろうっと。

 安全性も曖昧なまま原発が続々と再稼働されることへの抗議や被災地支援は、まだまだ続けなくてはいけないのだもの。怒って己を消耗している場合じゃありませんね。笑い飛ばして向き合い続けなきゃね。

コメント (2)
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