小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

房総へお泊りの旅

2013-03-17 | 犬&猫との暮らし

 クリがいつ歩けなくなってしまうか分からないので、まだ散歩に行きたがっているうちに外で遊ばせてやりたいと思い立ち、妹ファミリーが自分たちで家(小屋?)を建てている房総に泊りで出かけることにした。

 もともと神経過敏なクリは、移動中の車の中でゆっくり眠ることができず、疲れを溜めてしまうことは分かっているのだけど、同行する妹ファミリーのことはクリも大好きだし、クリと私だけにキッチンにしている小屋を使わせてくれるということなので、夜はクリもそこでぐっすり眠れるのではないかと思い、決行したのだった。

        
         私とクリが泊った部屋

       
       中はこんな感じ。Oクンと妹の手作り。内装は妹の力作

 妹のパートナーのOクンはかつての仕事仲間で、それこそ幼犬のトチ連れで事務所に出勤していた頃には、仕事の合間に彼がトチを散歩に連れ出してくれたりしていた。Oクンが妹と一緒になったあとも、犬連れでキャンプにも行き、トチもブナもクリもOクンにはとても懐いている。犬たちの状態をよく分かってくれているので、彼らと出かけるのは気兼ねなく頼みごともできて、安心なのだ。

 今回は特に、ヨタヨタになったクリ連れだったので、随分気を使ってもらったけれど、クリは疲れは見せたものの、野外での時間を満喫していたように思う。海辺に連れて行ってもらったクリが、水猟犬の血が騒いだのか、一直線に海に向かって行ったのには慌ててしまった。

        
        海を眺めるクリ

        
        「よかったなあ、クリ。気持ちいいか?」とOクン

        
        「クリ、見てご覧、海だよ。気持ちいいねえ」と妹

 本当なら七輪を囲んでゆっくり呑みたかったのだけど、いろいろなことがひと段落して疲れが出ていたことと花粉症にやられてボロボロになっていたために、早々とクリと小屋に入ってしまった。ちょっと残念。クリが心配で、姪っこともあまりたくさん遊んであげられなかった。

 でも、晴天に恵まれて、クリを連れ出してあげられてよかった、飼い主の自己満足かもしれないけれど。妹たちに付き合ってもらえてよかった。私のとってクリの晩年の大切な思い出になった。


        
        妹たちが寝泊まりする小屋のデッキでくつろぐクリ

            
            泊った小屋で日向ぼっこ

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満身創痍のクリ

2013-03-17 | 犬&猫との暮らし

 クリの肝臓周辺にできた腫瘍はぱんぱんと硬く大きくなり、私が触れてもそれがよく分かるようになってしまった。時々呼吸が荒くなるので、肺に癌が転移している可能性も考えられるため、先日、レントゲンを撮った。昨年の11月に撮った映像と大きな変化は見られなかったものの、気になる影も見受けられ、どうにもやるせない。

 先生は「痛みが激しければ、もっとぐったりしてしまうでしょうから、おそらく今、痛いわけではないと思うけれど、よくここまであっちこっちに腫瘍ができているのに、不機嫌そうな表情も見せずに持ちこたえていると思います」とおっしゃる。

 そうなのです、散歩にも行きたがり、待ち切れなくて吠えて催促することもあるくらいなのだから、痛みで苦しんでいる様子はないのだけど、なにしろ食べないことが大問題なのだ。

        
        冬木立ちの中をお散歩(和光樹林公園にて)

 肝臓周辺の腫瘍のせいで胃が圧迫されており、以前のように一度にたくさん食べられないらしく、吐くこともしばしば。ロイヤルカナンの消化器サポートを買ってしばらくはそれを食べていたけれど、今はもう見向きもしない。いわゆる犬の「フード」は一切口にせず、食べるのは「おやつ」の類のみ。牛乳はまた飲むようになったけれど、再び不安定な食生活に戻ってしまったのでした。

        
        腰骨もはっきり分かるほど痩せてしまったクリ

 とにかく食べられるものを食べてもらっている。点滴等で栄養補給ができないか先生に相談したところ、点滴などで入れられる栄養価は知れていて、やはり口から摂取し胃腸で吸収することに勝ることはないとおっしゃる。

 決して十分な栄養素とカロリーを摂取できているとは思えないのだけど、日に何回かに分けて、吐き気止めが効いている調子のいい時間に、何とか食べられるものを食べさせているという状態だ。 

 ブナは痴呆になる以前と同じエサの量でも次第に痩せていき、亡くなったときは、私が最適だと思っていた32キロから7キロも痩せ、25キロしかなくなっていた。しっかり食べていてもそうなのだから、食が細くなったクリはいかばかりか。ただでさえ私にとって「小さなラブ」だったのに、今では更に軽々と抱き上げられることが哀しい。

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