今日は薬の補充と検診のためにクリを連れて病院へ。後肢はナックリングも激しく、ふらついて歩けないので、買っておいた「抱っこハニカムマット」に包んで、抱いて車に乗せた。
「抱っこハニカムマット」は体圧分散マットに頑丈なシャルダーベルトが装着できるようになっていて、「一人で大型犬を寝たまましょえて担架にもなる」という優れ物。アイアンバロンの介護用品は、本当に痒い所に手が届くように細部にわたってよく考えられており、大型犬を介護する者には強い味方である。
マットのクリを寝かせたまま抱っこして通院。酒井先生も「いろいろと便利なものがあるのですねえ」と感心することしきりでした。
クリが何度も吐いたというのを聞いていた先生は、背中から注射することで水分を補給することも考えていたそうだが、そこまでの脱水状態にはなっていなかった。何度にも分けて経口補水液を与え続けたことが奏功したようでほっとした。
「よろよろでもいいので、もう一度歩けるようになってくれるといいのですが」と先生。クリがふらついてしまうのは、もちろん体力が落ちたせいもあるけれど、ヘルニアが悪化したからだろうとおっしゃる。ヘルニアは悪化したからといって必ずしも痛みを伴うわけではないという。今までは筋力でカバーでした歩行も、体力、筋力の低下によっておぼつかなくなったわけで、腫瘍の直接的な影響ではないようだ。
ということは、少しずつ体力をつけて、よろけても歩く練習をすれば、補助されながらでもまた歩けるようになるかもしれない。端から「もう歩けなくなってしまったんだ」と決めつけていた自分がいたのだけど、ほんの少し、ほんの少しだけど「希望」という言葉がこっちに近づいてきた気がした。
とにかく吐かせずに栄養を取らせることが第一。なんとか工夫しながら栄養補給、水分補給を続けていこう。