小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

感染症の蔓延も環境問題のひとつ

2020-04-21 | つぶやき
新型コロナ蔓延による緊急事態宣言の影響で、
「印刷所も時短操業する」と聞いていたけれど、
予定通り『大学学部調べ 環境学部』編の著者見本分が届いた。
やれやれです。



ぺりかん社が刊行している「大学学部調べ」シリーズというのは、
早い話が、大学のそれぞれの学部で、どんなことを学ぶのか、
ということを、中高生向けに解説している指南書で、
志望学部をより深く広く知るために、学部・学科の紹介だけでなく、
その学部の教授や在校生、卒業生の声も収録している。

タイトルは「環境学部」だけど、
「環境学部」という名称の学部を持つ大学は、
実は、国内に2校だけしかありませんでした(2019年12月時点)。

環境学は、私たちの住環境や食環境など非常に身近なものから、
自然環境、地球環境のように広範なものまで、
人間活動に関わるあらゆるものが対象となるため、
環境とついた「環境〇〇学」「〇〇環境学」が、
すべて成り立つ学問領域なんですよね。

だから、「生命環境部」「都市環境学部」「社会環境学部」
「海洋資源環境学部」「食品環境学部」「人間環境学部」などなど、
それぞれの大学が、ウエイトを置くジャンルによって、
学部名はさまざまだし、学科名も同じものはないに等しい。

また、農学部や理学部などの学部内にも
環境学を学べる学科が存在している大学も多い。

環境学は文理の枠を越えた学際的な学問なので、
簡単に「環境学部」として、くくりようがないわけですね。

取材で出会った学生や卒業生の中にも、
気象データを解析している人、
プラスチックの代替としての紙製品の可能性を探るべく、
紙の腐朽の研究をしている人、
生物多様性オフセットなどの制度を研究している人、
SDGsが求める企業像を分析している人、
環境と微生物の研究を水処理の仕事に活かしている人、
自然復元の知見をもとに、造園事業の監督をしている人など、
さまざまな分野に取り組んでいる人がいて、
語ってくれたことはそれぞれに、とても興味深かった!

感染症の発生や蔓延も、深刻な地球環境問題のひとつだから、
今回のパンデミックを機に、この分野の研究にも、
さらに力が注がれるであろうこと、
また、そういう若い研究者の活躍を、期待してやみません。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 西浦教授が夢に出てきた | トップ | 紫色のこの花の何でしょう? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

つぶやき」カテゴリの最新記事