小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

『ダーシェンカ』愛蔵版届く

2015-11-28 | 
予約していた『ダーシェンカ』愛蔵版が届いた。
訳者の伴田良輔さんはちょうど20年前の12月に
新潮社から『ダーシェンカを出版している。

「それも持っていたはず」と思っていたのに、
本棚にあったのは、石川達夫訳で1996年に出た
『チャペックの犬と猫のお話』。
ここに「ダーシェンカ、あるいは子犬の生活」と題して、
チャペックの愛犬イリスが生んだ子犬、
ダーシャンカの物語が収録されていた。

    
左が1996年発行石川達夫さんの訳本、右が判田良輔さん訳新刊愛蔵版

石川達夫さんの翻訳もよかった。
チャペックのダーシャへの愛情に
訳者の著者への敬愛とダーシャへの愛情を足した、
やさしい語りがけになっていて、心和んだ。

そして、昨日届いた新刊『ダーシャンカ』の訳は、
飼い主が子犬に語っているというより、
父親が息子に語りかけているような小気味よさと
何があっても最後まで見守り、包み込んであげるよ、
という父性愛を感じるものでした。

『チャペックの犬と猫のお話』が出た頃は、
ダーシェンカ人気が高まったのだと思う。
私もダーシャのイラストや写真の葉書を何枚も買ったし、
何か残っているかと家の中を探したら、
今も犬のトイレ部屋の壁に、ピンで貼ってあった。

ダーシェンカという子犬の物語の、
訳者が違う本に出会ったことで、二倍楽しめちゃった。
「一粒で二度おいしい」グリコのおまけみたいに、
とっても得した気分でした。


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