小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

真壁石燈籠

2008-12-07 | つぶやき
 
 とある会報の仕事で、真壁石燈籠の石工である加藤征一さんを取材させていただきました。石燈籠など神社の境内にあるもの、あるいはお金持ちの日本庭園にある縁遠いものという感覚しかなく、知識もあまりなく、また茨城県真壁町が石と蔵の町だったなんて知りもしませんでした。

 けれど、やはりお会いしてお話を聞いたり、石燈籠の歴史をひもといたりすると、奥が深くて面白いものでした。真壁石燈籠は苔が着くことでその趣が増すのが特徴だそうで、入手後、水分を補給してやるといいのだとか。そうすると2年もすれば時代ものの風格が出てくるのだそうです。石燈籠そのものはあまりに多種多様で、形について詳細は述べられませんが、庭や玄関先に置き(置くスペースがあったらですが。それに個人的には苔も着かなくてもいいです)、ときどきキャンドルなんぞ灯してみるのも風情があって、よさそうです。

 加藤さんは半世紀以上、石工として伝統の石燈籠を作ってきた人です。68歳ということですが歳の割に若々しく、男性ですがとてもチャーミングな人でした。茨城弁でされる話は、どこかほんわかした調子で、こちらものほほ~んとした気持ちになるのでした。 
          

         真壁石燈籠伝統工芸士の加藤征一さん
 真壁町は、近くにそびえる加波山から上質な花崗岩が産出されることから、石材業が盛んな町で、至る所に石材店やその卸し業者が見られました。加波山の石切り場も見学に行きました。今は重機で石を切り出していますが、江戸の頃は手仕事ですから、切り出すのも運び出すのも大変だったことでしょう。
  
 また、真壁町は蔵の町として有名らしく、情緒ある古い街並みが続いていました。町中には100を超える登録文化財があるそうです。今回は車で通り過ぎてしまいましたが、今度ゆっくり歩いてみたいと思いました。
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冬のブヨ

2008-12-07 | 犬&猫との暮らし

 11月下旬の連休に犬たちと出かけた先は、茨城県那珂川河畔の馬頭という温泉郷がある場所で、知り合いの造形作家のプレハブの倉庫で寝泊まりしたのですが、その庭にタープを張り、のんびり過ごしていました。囲いはありませんが、犬たちは放し飼い。
 外でくつろいでいると何やら小バエみたいな虫がさかんに飛んでいて、犬たちにもたかっていました。潰すと血が滲む。ということは吸血虫? 形からすると、どうもブヨみたい。寒くなったのにまだ飛び回っていたのです。

 ブヨはアブやハエに似た体長2~7mmの虫で、メスの成虫が血を吸います。刺された直後は痛みもなく気づかないことも多いのですが、痒みがだんだん強くなり赤く腫れて、熱を出す人もいるくらい厄介なヤツなのです。
 そういえば、カヌーのツーリング中、男友達が足を刺され、くるぶしがなくなるくらい腫れてしまったことがありました。私も刺されたことがあると思いますが、腫れるということはなかったと記憶しています。

 でもって、犬たちにたかっていたので、彼らのお腹などを確認してやると、なんとかなり激しく刺されていたのでした。でも、痒そうにはしていませんでした。ブヨは刺すというより、噛みつく、食いちぎるという感じなんですね。あららと思っていると、妹が「おでこにブヨが!」と言いながら、私の眉毛の上辺りをパチンと叩いたのです。ブヨめ、なんで、こんなところを刺すか。

 帰宅後、犬たちのお腹を見てみると、もうすっかり赤味も退いていましたが、私のおでこはというと、きっちり噛みつかれた痕が残り、その後10日余りずっと痒かった。未だに痕が残っています。恐るべし、冬のブヨ。

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帯津三敬塾クリニック

2008-12-03 | つぶやき

 私がかかっている鍼灸治療科は、池袋にある帯津三敬塾クリニックの鍼灸治療科です。帯津三敬塾クリニックはホリスティック医療を柱にしているのですが、ホリスティック医療とはどういうものなのかということが分かるよう、クリニックのホームページから解説を引用しておきます。

 「holistic(ホリスティック)」とはギリシア語の「holos(全体)」を語源とした言葉で、全体的とか包括的という意味を持ちます。
 人間というのは、身体だけでなく、心や環境(自然環境や人間関係など社会環境も含む)との関係性の中で存在する、有機的な統合体として捉えるわけです。つまり、病気というのは、その関係性のバランスが崩れ、ゆがみが生じている状態のことを言います。
 従って、治療するということは、単に症状をとるだけでなく、その裏に潜む真の原因を突き止め、歪んだ環境を正常にし、自分を取り戻すということになります。

 統合医学は西洋医学と代替療法を統合するもので、あくまでも病というステージおける方法論の問題です。ホリスティック医学は生老病死をつらぬく生き方の問題です。医学は学問ですが、医療はその学問にもとづいた生き方の問題です。だから統合医学を超えてホリスティック医学へという流れは世界の医療のために欠かせない流れなのです。

 このような理想のホリスティック医学に近づけようと開設された病院が、川越市にある帯津三敬病院で、ホリスティック医療の第一人者である帯津良一先生が開設した病院です。
 帯津先生は東大医学部卒業後、東大第三外科助手を経て、都立駒込病院の外科医長を務めていましたが、外科医として食道がん治療をしていくなかで、いわゆる西洋医学の限界に気づき、漢方や鍼灸、気功などの中医学も取り入れた、ホリスティックな治療をするために、自分の病院をつくったのだそうです。
 帯津先生が池袋に開設した帯津三敬塾クリニック鍼灸治療科の先生も、中医師でもある藤井先生で、患者の痛みに寄り添ってくれ、親身になって治療してくれたことに、私はとても感謝しています。診療後、今後どうすべきかという質問にも、メールできちんと答えてくれたのでした。

 ちなみに鍼灸治療の場合は初診料が8,000円で、再診は5,000円。初診のときもとても丁寧に問診してくれ、1時間以上治療してくれました。
 帯津三敬塾クリニックの一般診療も完全予約制の自由診療なので、診療費は保険が効かないために高いのですが、私がもし、がんになってしまったら、帯津三敬病院か帯津三敬塾クリニックに診療をお願いしたいなぁと思いました。ちゃんと貯金しとかなきゃ。

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さまよえる がん患者

2008-12-02 | つぶやき

 昨日、行き場をなくしたがん患者を扱ったNHKの番組『さまよえる がん患者』を観ながら、怒りがおさまりませんでした。2年前「がん対策基本法」を成立させ、早期発見から治療・療養・看取りまで「切れ目のない医療」を築くなどと、思いやり溢れる理念を掲げているにもかかわらず、実情はあまりにもお粗末。

 国が進める医療費削減政策や、医療従事者の人員規定などが病院経営を縛りつけ、手術を終えたがん患者は早期退院を迫られたり、長期療養されると病院が赤字になってしまうので、治る見込みがないと判断された患者は(「もう打つ手はありません」などと苦悩している患者に簡単に告げてしまうし)入院さえさせてもらえなかったり、信じられないような現状が露呈されていました。

 入院させてもらえないばかりに、抗がん剤の点滴をつけたまま1時間半の道のりを自分で車を運転して通院している高齢のがん患者の姿に、日本はこんなにも弱者に冷たい国だったのだろうかと哀しくなってしまいました。ホント「みぞゆう」の事態だと思うわ、麻生さん。

 過日、ベストセラーとなった『国家の品格』の著者である藤原正彦氏の講演会を取材したのですが、氏は改革に次ぐ改革で、逆に日本の国柄は壊されていると嘆いていました。新渡戸稲造が明治の頃、最も重要だといった「惻隠(そくいん)の情」、つまり弱者、敗者への涙、同情、共感ですね、それを日本人は取り戻さなくてはいけないと語っていました。NHKの番組を見て、まったくその通りだと改めて思いましたね。

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腰椎すべり症

2008-12-01 | つぶやき

 幸い腰部の痛みも薄らいできましたが、いくら痛みが薄らいだとはいえ、腰椎4番が前にずれていることには変わりないわけで、それは一体どうすればいいのか…。
 それを調べていたら、今回のように椎間板の変性が原因の変性すべり症は、第4腰椎で女性に起こることが多く、進行すると脊柱管狭窄症を生じることが多いと書いてありました。恐ろしいことです! 「すべりによる脊髄中枢神経の圧迫とは別に、過負荷を起こした筋肉が炎症を起こしてしまい、激しい痛みが発症するのです」、まさにその通りでした。

 では、その治療はどうすればいいのか。「保存治療には、装具療法、薬物療法、理学療法、ブロック治療などがあります」と書いてあったけれど、保存ということは、すべったままの腰椎4番に「まあ、ほどほどに。痛まないでね」と機嫌を取りつつ、仲良く暮らしていくということなのかしら。
 その基本は安静で、コルセットを装用して動きを制限することらしい。でも、いつまでも安静にばかりもしてはいられないし、やはり腰椎4番さんには元に戻ってもらわないと困ります。
 で、保存治療でも症状が改善しない場合は手術療法を施すことになり、すべっている椎間を固定するために骨盤などから自分の骨を移植したり、人工骨を用いたり、また固定の補助に金属製の器具を使う場合もあるのだとか。

 すべったまま保存するという爆弾を抱えた生活も困るのだけど、手術するのなんて、まっぴらごめんです。
 そこで藁をもつかむ思いで、ある治療家に相談したら「すべり症を治した経験がありますよ。治す方法があるので、悲観しないで」と言う。その治療家はかつて置き薬の会社の営業マンとして7年近くお世話になっていた人で、整体師でもありました。私は彼が主催した経穴の勉強会に出席し、治療に関しても信頼できると直感したのでした。今は薬屋として独立し、主に生薬を扱っていますが、販売&治療エリアは東京都下。普段は私の家には来てもらえないのだけど、木曜日に偶然、こちら方面に来る用があるというので、無理やりお願いしたのでした。まだ怖くて仕事に出かけられないので、心底ほっとしました。

 自分が自分の臨床例になるという貴重な体験。これですべり症の人に、こうするといいですよって、教えてあげられます! この痛い経験も少しは人の役に立つかもネ。

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