小さな栗の木の下で

保護犬のミニチュア・ダックスを引き取り、
小型犬との暮らしは初めて!という生活の中で、感じたことを徒然に…。

ブナにも手助けが必要に

2009-03-02 | 犬&猫との暮らし
             荷台に伸び上がるブナ

 数年前から、トチが車の荷台にひょいっと飛び乗れなくなったので、私が手を貸してきました。「ここに手をかけて」とばかりに荷台を指先で何度も叩いて、前肢をかけさせます。荷台に伸び上がったところで、おなかに手を回し「よっこらせっ」と持ち上げて、後肢ごと荷台に上げてやります。

 トチはもう慣れたもので、まだ車に乗りたくない様子でのろのろしていても、荷台を指先でトントン叩くと、仕方なしに観念し前肢をかけます。

 今年に入ってブナも何度か飛び乗るのに失敗し、胸を打ったりしていたので、ブナにもこの方法を取ることが多くなりました。初めは要領を得ないようでしたが、最近は指で荷台を叩くと、ちゃんと伸び上がって前肢をかけてくれます。

 なんたってブナもあと数日で11歳。頭の中は幼犬のままですが、確実に体は老いているようだし…。

 クリは跛行が認められてから、なるべく抱き上げてやっています。トチ、ブナが33kgあるのに対して、クリはわずか22kg。何をするのも軽々いけます。22kgの犬なんて、私にとってはチビ犬です。

 後部座席のドアからの乗り降りなら、ブナもクリもまだひょいっといけますが、それでも何かの拍子に股間節や腰椎を痛めてはあとが大変なので、やはり毎回気を付けてやっています。

 まぁ、抱き上げたり、手を貸す際に自分の腰を痛めないよう、注意は必要なのですが。ぎっくり腰を再発させて、みんなでヨタヨタしてたんじゃ困るもの。
 
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『リトル・トリー』②

2009-03-01 | 

 『リトル・トリー』読了。読み終えてしまうのがもったいない気がしました。もっとこの世界に浸っていたいと思いました。

 先日、この本が「1976年発行後、広く称賛された」と書きましたが、それは間違いでした。1976年に発行後まもなく絶版になっていたのです。
 欺瞞に満ちた白人社会やもめ事ばかり起こすキリスト教の各宗派をこきおろす記述が随所にあったためか、彼らが意味もなく蔑視していたインディアンの世界は封じ込められてしまったのかもかもしれません。

 発行から10年後の1986年、ニューメキシコ大学出版部から復刊されたのち、年々売上を伸ばし、1991年に「書店が売ることに最も喜びを感じる本」を選考基準にしているABBY賞の第1回受賞作品になったのでした。

 訳者はこの本が復刊後、売上を伸ばした理由を「ひとつは、拡大する環境破壊に対する危惧が、人々の目を自然と共生するインディアンの知恵に向けさせたという機運に呼応してのことだろう」と説き、また「人種差別のいまだ根強いアメリカで、このような被差別側の世界を扱った本がベストセラーになることは、かすかながら希望を与えてくれる変化ではないだろうか」と書いています。

 訳者があとがきにそう書いたのが2001年。それから8年後の今年、アメリカでは初の黒人大統領が誕生しました。

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