午後は、上諏訪温泉しんゆの諏訪大社四社巡りに参加しました。
13時頃まで降っていた雨も、嬉しいことに上がってくれました。
参加者は、私達夫婦とあと1人の、計3人でした。
バスは、運転手さんの説明・案内と、車内の自動アナウンスによる説明で進みました。
運転手さんのお話の方が分かり易くては楽しかったです。
今回は参加者も少なかった事から、予定外の下社木落とし坂にも案内してもらえました。
諏訪大社は、上社(前宮、本宮)、下社(春宮、秋宮)の四社で構成された
もので、正式には『信濃國一之宮 諏訪大社』といい、各お社名が続いて呼ばれることになります。
全国にある諏訪社の総本社という事です。
1:上社 前宮 (茅野市)

いちばん坂のきつい所に建っています。
御柱は4柱、右前に一之柱、左前に二之柱、左奥に三之柱、右奥に四之柱が建てられます。
他の三社は三之柱、四之柱には近寄れません。これは、立ち入り禁止区域に建てられているためです。
(御姿を見る事は可能です。)
しかし、前宮だけは四柱すべてに近寄る事が出来るのです。
前宮に行かれたら、是非足下に気を付けて四柱回ってください。
ちなみに、雨の後で泥濘が出来ていて、おまけに傾斜地であるため、滑りやすかったので、私は遠目に見ていました。
(奥さんがカメラを持って回ってくれました。)
御手洗川
名水「水眼」の清流
上社前宮には手水舎がありません。実はこの川がそのまま手水舎としての役割を担っているのだそうです。
諏訪大社四宮に共通している事。
それは、本殿が無い事です。
古代の神社には本殿が無かったらしく、諏訪大社もそのひとつという事でしょうか。
ちなみに、上社の御神体は
守屋山という山で、その麗に上社が建てられています。
「前宮」の名前ですが、運転手さん曰わく「
前から建っているお
宮」だからだそうです。
2:上社 本宮 (諏訪市)

前宮よりも大きく、歩きやすいです。
御神体は前宮と同じ
守屋山です。
左:上社前宮一之柱
右:上社本宮一之柱
3:下社 春宮 (下諏訪町)

国道から曲がるとすぐに鳥居をくぐり抜けます。
その道の突き当たりに春宮が建っています。
鳥居から春宮までの直線道路は、昔は流鏑馬(やぶさめ)が行われていたのだそうな。
御神体は
杉の木で、宝殿の奥に立っています。
こちらの幣拝殿は秋宮と同じ図面で建てられたそうですが、実際の造りはかなり異なります。
実は、春宮の方を担当した大隈流の柴宮長左衛門が図面を勝手に変更して建てたのだそうな。
今なら有り得ない事ですが、昔ならではの話ですね。
4:下社 秋宮 (下諏訪町)

一番存在感があります。
諏訪大社で有名なお土産「塩羊羹」「大社せんべい」が売られているのも秋宮の近くです。
こちらの御神体は
いちいの木で、やはり宝殿の奥に立っています。
こちらの幣拝殿は、春宮の大隈流に対して立川流の初代立川和四郎冨棟によって建てられたらそうです。
大きな注連縄
巻く向きが出雲大社のものと逆なんだそうです。
一之柱建立地
まだ何も準備されていませんでした。
運転手さんは「間に合うのかなぁ」と心配そうに言ってましたが、無事間に合ったようですね。
(ニュースで建御柱風景を見ましたので…。)
二之柱建立地
こちらは順調に準備が進んでいるようでした。
5:下社 木落とし坂 (下諏訪町)

春宮から山手に入っていくと、道路沿いにあります。
一歩間違うと道路に飛び出してしまいそうです。
かなりの急坂で、最大斜度は35度あるそうです。
今年の木落としで御柱がめり込んだ土のえぐれた跡や、御柱がぶつかって止まった松の木の皮が剥がれた跡が生々しく残っていました。
程近くに里引きを待つ下社の御柱八柱が保管されていたので、あわせて拝見してきました。
山出し、木落としで御柱を寝かせてそこらにあたる部分は結構な傷が見られました。
上社は建て御柱も済んでいるので、そちらでも見る事が出来ます。
下社も16日で建て御柱が終わるので、それ以降であれば、下社でも見る事が出来るようになります。
自分たちだけで回ると説明もないし、駐車場の心配、急坂の対処など、課題がありますが、ホテルのツアーな参加させて頂いたおかげで、楽に楽しく四社巡りが出来ました。
上諏訪温泉しんゆには感謝です。
帰りがけ、秋宮近くにある「
遊泉ハウス児湯」という日帰り温泉に入ってきました。
その後、諏訪湖名物(?)鰻を食べてきました。
皮はパリッと、身はふっくらとしていて、大変美味でした。
付いて来た肝吸いも美味な事!
奥さんは肝がNGなのでもらっちゃいました。
忙しい旅行とはなりましたが、あちこち行けて、とても楽しい旅行でした。