先日、サッカー場が4面取れる広さの「グリーンパーク」前を通ったら、冬季トリノオリンピック男子500mに出場した及川佑選手が、コーチら4人と練習していた。
十勝出身の及川選手は、トリノオリンピックで開催前からメダル候補として、注目を浴びていた清水宏保や加藤条治を押さえて一時は暫定1位になったが、後から出場した外国人選手に記録を更新され惜しくもメダルは逃した。
及川選手は年令39歳であるから、スキージャンプの葛西選手(48歳)と同じく“レジェンド”で、次回のオリンピック出場を狙っているので応援したい。
十勝には、長野県「エムウェーブ」に次ぐ規模を誇る「明治北海道十勝オーバル」という室内スケート場があり、毎年、全国各地の実業団スケート部なども合宿練習に来る。
1998年の長野オリンピック500メートルの清水宏保、2018年の韓国平昌オリンピックの団体パシュートでは高木姉妹が金メダルを取っている。この人達も十勝出身者でスケート施設などが整備され、十勝は昔から“スケート王国”である。
その理由は、日本一の寒さを体感する「シバレフェスティバル」で有名な陸別町があるように、十勝の冬はマイナス20~30度にもなる全国ナンバーワンの寒さで、学校グランドなどにスケート場( “陸リンク”)ができる。
中学校の時に校内スケート大会があり、クラス対抗リレー選手に選ばれたが、十勝大会には出場できなかった。十勝大会の出場選手になれば、オリンピック候補選手の可能性もあるのである。
私は、「明治北海道十勝オーバル」には、本州から来た知人を必ず案内する。その理由は、冬季オリンピック札幌大会のスケート会場に予定され、また、歴代のオリンピック北海道出身入賞者の写真を飾っているからである。
同会場が冬季オリンピック会場になったら、高木姉妹などがいつも練習しているので地元の利ではないが、再度、多数の選手が金メダルを取る場面が見られるかもしれない。
「十勝の活性化を考える会」会長」
注) グリーンパーク
芝生が8ha一面に広がるグリーンパーク。開放的な空間がどこまでも広がり、都心のオアシスとなっています。パーク内には、かつてギネスブックに掲載された「400mベンチ」があり、腰をかけて眺めると、更に公園内の広さ、帯広の大きさが実感できます。
(写真:帯広コンベンション協会ホームページより抜粋)