21世紀枠の帯広農業高校が甲子園野球交流試合で、群馬県代表の健大高崎高校に4━1で勝利した。前頭力士が横綱に勝ったような“大金星”である。
帯広農業高校は、2019年放送のNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」で主人公が通った「十勝農業高校」のモデルとされた学校である。
「北海のヒグマ」と呼ばれたタカ派の故中川一郎農林水産大臣の出身学校で、同氏は、九州帝国大学農学部を卒業している。帯広農業高校は、今年が創立100周年の節目を迎え、1982年夏以来の2度目となる甲子園出場である。
道内の農業高校では、帯農の甲子園大会出場にあたり、「帯農頑張れ! 北海道農業高校30校の仲間が応援しています」と記された横断幕を贈り、農業王国の代表チームを激励したそうだ。
負けた健大高崎には不運もあったが、油断があったのではないだろうか。健大高崎は、平成29年春の甲子園大会で準々決勝まで勝ち進んだ強豪チームで、健大高崎の勝利を誰しも疑わなかったのではないだろうか。“油断大敵“である。
人間には運・不運があるが、運を呼び込むのは普段からの努力である。帯広農業高校野球部は、普段からの練習に加えて、道内の農業高校がワンチームになって応援し、同校の勝利を呼び込んだのであろう。まさに、“火事場の馬鹿力”である。
人間には、思いもよらぬ力を発揮する時がある。新型コロナ禍で世界中が大変な状況に陥っているので、これを火事と見れば、今が火事場の馬鹿力を発揮する時である。
火事場の馬鹿力は、比喩なのでどのくらいの力であるか分からないが、国民の全てが発揮すれば、凄いことになるかもしれない。
なお、帯広農業高校野球部の勝利は、夢を実現し十勝の活性化に繋がると思う。「帯広農業高校、おめでとう。そして、ありがとう。」と拍手を送りたい。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 北海道のヒグマ
日本では北海道にのみ生息。比較的冷涼な気候を好む
体 形
◇ 身体も四肢も造りが太く、一見鈍重そうに見えるが臨機の動作は非常に機敏である。
◇ 筋肉も強大で、その気になれば一撃で牛馬の横腹の皮を引き剥がすことも出来、倒した牛馬の生体を引きずる怪力もある。
視 覚
◇ 昼夜を問わず行動できる視力をもち、目は決して悪くはない。ただ、あまり遠距離の物はよく見えないらしい。
聴 覚
◇ 聴力に優れ、音に対しては敏感である。
◇ 水の滴るような足跡があっても姿が見えないのは、ヒグマがいち早く人間を察知して逃げたもので、聴力に敏感さと警戒心の結果である。
臭 覚
◇ 獣は臭覚の生き物と俗称されるだけあってヒグマも敏感で、埋めた残飯などもすぐに見つけだす。
◇ 土中深く埋めた牛馬の死体を探り当て、これを掘り出して食べることでも分かる。
環 境
◇ ヒグマは孤独性の強い動物で、特に人間に強い警戒心を持ち、人を避けて生活している。従って、ヒグマの好む場所とは、人と遭遇しがたい所で、採餌・休憩が出来冬ごもり穴も確保できる地域である。
◇ 北海道では、山地・丘陵の森林地帯や、その間の天然草本類の発達地などである。この中には沢地・沼湿地・森林限界上部の山岳地も含まれる。
行 動
◇ 冬ごもりを除く時期の一日の行動は、採餌・移動徘徊・休息などで、育児中の母親はこれに子育てが、発情期には発情行動が加わる。このような行動を昼夜の区別なく行っており決して夜行性ではない。
◇ また、人を警戒し、同じ種族に対しても孤独性の強い動物であり、人や他の個体と遭遇する頻度の高い地域に生息している個体は、その時間帯や場所を避けて行動する習性がある。
◇ 気象条件が悪いときは活動をやめて、安心できる環境に潜み休息することが多い。
(出典:大雪山国立公園連絡協議会ホームページより抜粋)