私は北海道人であるが、3年間、関西にいたことがあり、関西人が肌に合うので大好きである。住んでいたところは、大阪府枚方市に接している京都府八幡市で、関西文化にも触れることが出来た。
関西人の特長を上げれば、“声が大きい”、“自分の話ばかりをする”、“率直である“、”せっかちである“等があり、関西人は嫌われることも多い。なお、どれを取っても自分にピッタリである。
以前、大阪商人に言われた言葉がある。「北海道人は、赤子の手をひねるようなものだ。もう勉強出来まへんわ。これで精一杯ですわ」と言うと、北海道人はすぐに“そうだねー”と言って引っ込んでしまうと。
要するに、関西文化と北海道文化との違いである。文化とは、そこに住んでいる人びとが長い期間をかけて作ってきたものである。
関西人の言葉に、“アホちゃうか”という言葉がある。関西人から言うと、冗談めかした言い回しかもしれないが、標準語になれた人には、本当にバカにされたみたいに聞こえる言葉である。一方、関西人に対しては、「バカ」という言葉は禁物である。
関西人に対する独自の印象等を書いたが、文化は地方、地方で違うので、言葉や偏見には注意が必要である。
北海道は多民族で形成されているから、文化や価値観にも多様性がある。関西人は自分の価値観や好みを押し付けようとする傾向や、損得を考えて行動する場合も多い。要するに、いいふりこきせず合理的なのである。
大阪人は本音で話すが、東京人はタテマエで話す傾向にある。なお、同じ関西人でありながら、大阪人と京都人は馬が合わないが、人には馬が合うと合わないがあり、どちらの人が悪いというわけではない。
また、大阪の選挙では「革新政党」が強いが、ここにも損得があるのかも知れない。なお北海道も、選挙では「革新政党」が強いが、これは北海道の歴史が浅く、「家」へのこだわりが無いことも指摘されているらしい。
北海道が革新的であるのは、お上である松前藩とアイヌ民族の戦いであった1669年の「シャクシャインの戦い」が理由であると、50年前、H大学教授が講演のなかで語っていたのを思い出した。
「十勝の活性化を考える会」会員