十勝の活性化を考える会

     
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ハングリーであれ!愚か者であれ!

2023-01-06 05:00:00 | 投稿

 

“ハングリーであれ!愚か者であれ!”とは、アップル社を創業し、56歳で亡くなったスティーブ・ジョブズの言葉である。死因は、肝臓がんによる呼吸停止と報道されている。

ことわざに、「必要は発明の母」という言葉があるが、彼は同じようなことを言いたかったのだろう。類義語に、「窮すれば通ず」という言葉があるが同じことだろう。

人間は追いつめられると、自分でも気がつかなかった能力や力を発揮することがある。だから、“火事場のバカ力”というのだろう。現在の日本も、新型コロナで大変な事態になっているから、火事場のバカ力を発揮する時だと思われる。

しかし私が見る限りでは、コロナを患った人でも自分中心に動いて、それほど慌ててはいないように見える。こんな時には一人だけではなく、多くの人が一致団結してコロナに立ち向かう必要があろう。それが、コロナ禍から脱出する近道だと思うからである。

ジョブズ氏がいうように、ハングリーであることが良い知恵を生み、頭でっかちでなく行動で表わす人が必要なのである。その方法が間違っていれば、軌道修正すれば良いのである。

5年前、上士幌町で行なった元東京大学総長の小宮山宏氏も講演で、「頭でっかちではいけない。行動で示すべきだ。」といっていたが、そのとおりだと思っている。

これからの地域社会は、持続的発展を第一とする道を追い求めていこう。その意味で、日本の食糧基地と言われる十勝は、「農業」という宝を持っているので、その宝をどのように活かしていけば良いか考えていこう。

地域経済の内容と仕組みを正確に知ったうえで、自分たちの地域が置かれている位置とその個性を見極めて、独自の地域づくりの方向性や具体策を考え実行に移していく必要がある。

農業用語辞典によれば、”食料安全保障“とは「予想できない国内外の様々な要因によって、食料の供給が影響を受けるような時のために、食料供給を確保するための対策やその機動的発動のあり方を検討し、必要な準備しておくこと」と書かれている。いまウクライナ戦争が行われ、日本の農業は肥料や飼料、燃料などの生産資材が高騰し、その基盤が根底から揺らいでいる。

そんな状況下にあって政府は、2023年から5年間の防衛予算を43兆円にすることを閣議決定したが、短絡的であり無謀と言うほかはない。膨れ上がった防衛費を削減し、農業の振興などに振り向けるべきである。

「十勝の活性化を考える会」会員

スティーブ・ジョブズ氏

(出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』