北海道の面積は日本の約22%、人口で約4%である。北海道の基幹産業は農業と観光業のウェイトが他県よりも大きくなっている。一人当たりの生産性を見ると平均よりも低いが、これには豊かな自然や四季の美しさを考慮していないので、何とも言えないだろう。
生産力が同じであれば自然が一杯あった方が良く、ニセコに訪日外国人がくる理由は、パウダースノーのスキーができ、雪をたたえた「羊蹄山」(標高1,898m)が見え、夏も自然が一杯あるからであろう。そのためにニセコは、日本で一番地価の値上がり率が高い。羊蹄山は日本百名山の一つで、その姿が富士山に似ていることから別名“蝦夷富士”とも呼ばれ、北海道民に愛されている。
北海道経済は、新型コロナでインバウンドが減って大変な状況であるが、いつまでも新型コロナが収束しないわけでなく、それまでに本当の“おもてなし”を準備すれば良いのである。
2021年の札幌で開催された東京オリンピックマラソンをテレビで見て思ったが、北の都“札幌”は綺麗なまちで、道民も自粛要請どおり自宅で応援して、ワンチームにまとまっていたようである。外国人をおもてなしするためには、日本がひとつにならなければならないと思っている。
ところで先日、50年ぶりで学生時代の知人に電話した。彼は私と違って音楽鑑賞や冬にはニセコでスキーをやっているらしい。ただ、十勝にもクラブメッド“北海道サホロスキー場”があるのをご存じだろうか。
サホロスキー場は、十勝にあるスキー場だからニセコより寒く、良質なパウダースノーと高い好天率から、国内外のお客さんから支持されているのである。札幌国際や富良野スキー場にも行ったことがあるが、北海道で一番良い雪質のスキー場のひとつだと思っている。
またテレビを見ていたら、円安が進んで外国人観光客が日本に来やすくなっている。現在は新型コロナで中国からの入国が制限されているが、いつまでも感染が拡大するわけではないので、今が正念場であると思っている。
「十勝の活性化を考える会」会員
※ 羊蹄山
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)