3月17日(火) 晴れ 今日は暖かい。
手話を指導してくれているろう者の先生から、感想を聞かれた。
「もっと易しくした方がいいか?」 「もっと厳しくした方がいいか?」
それは先生によって違う。
ある先生の手話はなかなか読み取れないが、 今日のN先生の手話は読みやすい。
でもその先生の特徴(とくちょう)ではなく、内容が難しいか、簡単か? と言えば、今日の勉強はなかなか難しかった。
でも中級クラスなら、この程度が分かるようにならないといけないのだろう。
今日の勉強会 ろうの指導者Nさん 手話通訳Fさん
勉強内容・・・表情豊かに・感情をこめて表現すること。
・あり得ない = 若いろう者は短く「オーバー」と表すそうだ。
・頭にくる・・・人差し指で頭をチョンとたたき、斜め前方右下に振り払うように降りおろす。
『こういう表現を短時間にノートに書き留めるのは難しい』
・あぜん・・・両手のこぶしを上下に合わせ、指を開きながら上下のこぶしを開く。(あごが開いてしまった様子)
または、口元で作ったこぶしの下あごの方を胸位置位まで空きっぱなしの状態を表す。
・あおざめる・・・ほほの両側に両手の指で縦線を描く。漫画で見る絵のように。
・いいかえる・・・しゃべる+人差し指と中指の2本で、ひっくり返った様子を表す。
・言いわけ・・・指文字でイイワケと表し、相手をなじるように人差し指でさす。
・違和感・・・腹の前で両手の指4本の手の甲側を上下にこする。
・うらむ・・・胸の前で両手の親指、人差し指を閉じながら交差する。
あるいは交差した腕の親指と人差し指を開いておいて、閉じながら交差を開く。
・縁を切る・・・二の腕の外側を、反対側の手のひらで振り払う。
・怒る・・・両手の平を半開き状態で、腹の位置でガッと上に向ける。
・覚悟・・・切腹の動作。
・するどい・・・左手の人差し指を立てて、右手の人差し指と親指で、左手の人差し指をつまむ感じで閉じながら引き上げる。
・反応・・・右手の人差指で頭をチョンし、すぐにその人差し指で左掌(ひだりてのひら) をチョンする。
・無理・・・「できない」と同じ。
・無理やり・・・あごの下に右手の人差指を当て、ねじりながら前方(左側)に押し出す。
このように「文章で手話を表すのは、とても難しい」
書くスピードも追いつかないので、簡単な絵で描いたり、矢印なども多用する。
それでも描きづらいものがあり、記憶する。
でも復習しないとすぐに忘れてしまう。
月に3回程度の勉強会では上達するのは無理なのだ。
ろう者の友達がいないトンサンは、日常的に手話を使うチャンスが無い。
もっと手話ニュースを見たり、手話を勉強している健聴者との間でも手話を使うようにしないと・・・
それにしても、ろうの人たちは表情が豊かだなぁ。
通訳の人たちも勉強になるようで、「なるほど、なるほど」とうなずいている事が多い。