朝日新聞9月28日、第2面・総合2・ひと・近江瞬さん
東日本大震災の被災地で短歌を詠む地元紙記者
昨夏、日本を代表する短歌結社のひとつ「塔短歌会」の新人賞を受賞した。東日本
大震災で被災した宮城県石巻市の地元紙、石巻日日新聞の記者。詠んだのは、震災を
テーマにした連作だった。
《塩害で咲かない土地に無差別な支援が植えて枯らした花々》
《生きられれば良かった日々も七年が過ぎれば全教室にエアコン》
受賞を喜ぶ半面、「震災を利用しているのではないか」と、もどかしかった。被災から
離れた作品で評価されたい――。そう意気込んだ作品がこの夏、大賞にあたる塔短歌会賞
に輝いた。
《ネジCが別の説明書の中でネジEとして使われている》
《クレームをアフターと言い換えている 貧乏ゆすりに気付いてとめる》
早稲田大を卒業し、都内の家具店で1年半働いた。その頃の日常を30首に詠み、
「現代のリアル」の細部を描いたと評価された。
震災の3年後、24歳で石巻に戻った。地元の本屋で偶然手にしたのが、かつて
「サラダ記念日」で短歌ブームをつくった俵万智さんの歌集だ。短い言葉だから感情と
表現を突き詰められると、のめりこんだ。歌はスマホでつづる。
今回の受賞後、自然と、こう思えるようになった。「震災がなければ、いろんな
『いま』があったはず。目に見えない、その大切なものを詠んでいきたい」
(文・岡本進 写真・小玉重隆)
近江瞬さんで思い出したことがある。
2016年「なうてぃ!」2月号
「なう=Now(今)」と「てぃ=ty(性質・状態を表す接尾辞」を組み合わせた造語で、
「地域の”今”の姿」を地域の皆さんに伝えたいという思いが込められています。
太陽の村・星を見る会の取材に来ていただいた記者が近江瞬さんでした。
当ブログ2016年1月19日にアップしています。
https://blog.goo.ne.jp/toyowoomera/d/20160119
2016年2月23日の太陽の村・星を見る会は、「なうてぃ!」効果のため
例年冬場は5人以下の場合が多いのですが、なんと約20人のお客さんが来ら
れました。近江瞬さん様々でした。