1年前より、管理人の発案にて自治会行事として映画会の開催を行っている。
毎月、最終月曜日の午前に開催している。
観客は10人程度、終了後、次回の上映作品の候補10作品(管理人の選んだもの)から
選んでもらう。
告知は、自治会の回覧で毎月15日頃各班ごとに回覧となるが、班の事情で1週間以上かかる
ところもある。
3月の上映作品は「殿!でござる」利息である。
この映画は、昨年5月、封切り作品を映画館にて見てきた。
今回は、レンタルビデオ屋からDVDを借り、集会所にて上映するもの。
管理人所有のパソコン、液晶プロジェクター、スピーカー、スクリーン等一式を持参し、
セットし上映するもの。
慣れたもので、15分程度でセット完了。
(HPから)
1766年(明和3年)の仙台藩領内の宿場町・吉岡宿。仙台藩の宿場町には宿場町間の物資の
輸送を行う「伝馬役」が役目として課せられており、通常は藩より宿場町に助成金が支給されて
いるのだが、吉岡宿は藩の直轄領ではないため助成金が支給されていなかった。
このため、伝馬役にかかる費用は全て吉岡宿の住人が負担して町は困窮し、破産者夜逃げ者が
相次ぐ有様であった。
このような町の有様を案じていた造り酒屋の当主・穀田屋十三郎は、町の窮状を訴えるため、
代官に訴状を渡そうとするが、京から帰ってきたばかりの茶師・菅原屋篤平治に命が危険であると
止められる。
ある日の晩、未亡人ときが営む煮売り屋「しま屋」で篤平治と偶然一緒になった十三郎は、吉岡宿を
救う手立てが何かないか相談する。
篤平治が出した策は、吉岡宿の有志で銭を出し合い藩に貸して利息を取り、それを伝馬役に使う
という奇策であった。
百姓がお上にお金を貸すなど、案を出した当の篤平治ですら夢物語と言うほど現実味がない策の
ように思われたが、十三郎は策の実現のため、同志集めと銭集めに動き出す。
十三郎と篤平治は吉岡宿の実力者である遠藤幾右衛門と千坂仲内を説得して同志に引き入れ、
秘密裏に銭集めを進めていくが、十三郎たちの行動は次第に吉岡宿の人々の関心を集めるように
なり、周囲に諭されて銭を出す者や名誉欲に駆られて銭を出す者も現れ出した。
また、私財を売り払ってまで銭集めに奔走する十三郎に対し、息子の音右衛門が反発するなど問題が
山積していた。
そんな中、十三郎の弟で実家を継いでいた浅野屋甚内が協力を申し出て、目標額の千両に相当する
5千貫文を集めた。
篤平治は銭を出した商人たちに「銭を出したことを口外しない」「子々孫々まで慎ましい生活を
送る」などの誓約を誓わせる。
しかし、十三郎たちの申し出は、仙台藩の萱場杢に却下されてしまう。
人々は策を諦めかけるが、守銭奴と悪評が立っていた先代・浅野屋甚内が、伝馬役の免除のために
銭を貯めていたことが分かり、吉岡宿のために動いてくれていた先代甚内に感銘を受けた吉岡宿の
人々や郡奉行・今泉七三郎の活動により、萱場は申し出を受け入れる。
しかし、「藩は銭(貫文)は取り扱わないので、金(両)で納めるように」と言われる。
藩は財政難で銭を乱発していたため交換比率が下がっておりさらに銭が必要となった。
吉岡宿の人々が各々銭を工面するが銭が足りず、最終的に甚内が浅野屋を潰して銭を捻出した。
十三郎たちは藩主・伊達重村から報奨金と酒の命名を受け、藩から受け取る利子によって伝馬役の
負担から解放される。
登場人物
造り酒屋・穀田屋穀田屋十三郎 - 阿部サダヲ:穀田屋の当主。生まれは浅野屋で、穀田屋には
幼少期に養子に出された。吉岡宿の窮状を見て、その行く末を案じている。
加代 - 岩田華怜:穀田屋十三郎の娘。
穀田屋音右衛門 - 重岡大毅:穀田屋十三郎の息子。私財を売り払ってまで吉岡宿を救おうと
する父に反発する。
茶師・菅原屋菅原屋篤平治 - 瑛太:茶師。自称吉岡宿一の知恵者。
なつ - 山本舞香:菅原屋篤平治の妻。京の都の生まれ。
造り酒屋・両替屋 浅野屋浅野屋甚内 - 妻夫木聡:吉岡宿一の大店である浅野屋の当主。
穀田屋十三郎の弟。先代同様の守銭奴と思われていたが、十三郎の計画に協力する。
きよ - 草笛光子:穀田屋十三郎と浅野屋甚内の母。
先代・浅野屋甚内 - 山崎努:浅野屋の先代主人。故人。穀田屋十三郎と浅野屋甚内の父。
吉岡宿の住人からは守銭奴であると思われている。
その他吉岡宿関連の人物とき - 竹内結子:煮売り屋「しま屋」の女将。
遠藤幾右衛門 - 寺脇康文:吉岡宿の肝煎
千坂仲内 - 千葉雄大:吉岡宿他40か村をまとめる大肝煎。
穀田屋十兵衛 - きたろう:味噌屋。穀田屋 十三郎の叔父。
早坂屋新四郎 - 橋本一郎:雑穀屋。
穀田屋善八 - 中本賢:小物問屋。
遠藤寿内 - 西村雅彦:両替屋。
栄洲瑞芝 - 上田耕一:龍泉院の住職。事の顛末を後世に伝えるため、「国恩記」を記す。
利兵衛 - 沖田裕樹:伝馬人足
卯兵衛 - 平野貴大:伝馬人足
伝五郎 - 小松利昌:伝馬人足
幸右衛門 - 宮本大誠:伝馬人足
平八 - 尾上寛之:伝馬人足
仙台藩伊達重村 - 羽生結弦:仙台藩第7代藩主。
萱場杢 - 松田龍平:仙台藩の出入司(財政担当者)
橋本権右衛門 - 堀部圭亮:代官
八島伝之助 - 斎藤歩:代官
今泉七三郎 - 磯田道史:郡奉行
仙台郷土研究会編 新版仙台藩歴史用語辞典、仙台藩歴史事典改訂版
から関係するところを抜粋
仙台藩七代藩主重村
古くから同格の薩摩藩主との対抗意識から早く
従四位上・左近衛権中将(じょしいのじょう・さこのえごんちゅうじょう)
になりたくて、江戸老中へのご機嫌取りなどに付け届けの金が必要
奉行
重村公当時の在仙執務は、柴田、松前、大町
出入司
領内支配の職制と系統
郡奉行
代官
代官区
大肝煎
肝煎
伝馬役