NPO法人日本スペースガード協会の会員向けのネットワークサービスに
地球接近型小惑星の発見情報サービスがある。
8月に配信されたもの。
○小惑星 2019 QH2 の地球接近
アポロ型小惑星2019 QH2 は、2019年8月21日 9時58分(UT)に米国、アリゾナ州
レモン山天文台の1.5-m反射望遠鏡+10K CCDにより「みずがめ座」に19.2等で発見された。
発見時、この小惑星は、地球から0.0051(AU)約77万km、 太陽から1.017(AU)ところにあった。
この小惑星は、8月20日 18時12分頃(UT)に地心から4万9000kmまで接近した。
小惑星の直径は、2.2 m - 5.0 mと推定されている。今後、2112年8月19日に約420万km、
2114年8月28日に約1300万kmまで地球に接近するようである。
○小惑星 2019 QB1 の地球接近
アポロ型小惑星2019 QB1 は、2019年8月22日 12時52分(UT)に米国、ハワイ・ハレアカラ
Pan-STARRS 2 の1.8-m リッチークレチアン+ CCDにより「うお座」に19.1等で発見された。
発見時、この小惑星は、地球から0.0137(AU)約206万km、 太陽から1.023(AU)ところにあった。
太陽方向から地球に接近する観測の困難な天体である。
この小惑星は、8月20日 11時55分頃(UT)に地心から12万kmの距離まで接近した。
小惑星の直径は、9.3 m - 21 mと推定されている。今後、2028年6月に約1100万kmまで地球に
接近するが今回のような接近や地球衝突はない。
○小惑星 2019 QD の地球接近
アポロ型小惑星2019 QD は、2019年8月21日 05時48分(UT)に米国、アリゾナ州レモン山
天文台の1.5-m反射望遠鏡+10K CCDにより「みずがめ座」に19.0等で発見された。
発見時、この小惑星は、地球から0.007(AU)約110万km、 太陽から1.02(AU)ところにあった。
この小惑星は、8月22日 01時28分頃(UT)に地心から30万kmの距離まで接近した。
小惑星の直径は、4.7 m - 11 m と推定されている。
今後、2123年12月に約1200万kmまで地球に 接近するが今回のような接近や地球衝突はない。
○小惑星 2019 OU1の地球接近と地球接近天体リスト(8/12)
アポロ型小惑星2019 OU1 は、2019年7月25日 09時12分(UT)に米国、ハワイ・ハレアカラ
Pan-STARRS 1 の1.8-m リッチークレチアン+ CCDにより「みずがめ座」に21.2等で発見された。
発見時、この小惑星は、地球から0.028(AU)約420万km、 太陽から1.29(AU)ところにあった。
この小惑星は、8月28日 10時14分頃(UT)に地心から104万kmの距離まで接近する。
小惑星の直径は、71 m - 160 m と推定されている。
この小惑星は、今後、2067年12月に約800万kmまで地球に接近するが今回のような接近や
地球衝突はない。
地球接近天体一覧(2019年8月28日現在)
2019QH2
推定直径2.2m~5.0m
2019年8月20日 18:12
地球(地心)から4.9万kmまで接近
静止軌道衛星のすぐ外側を通過していったことになる。