本日、2月24日21時にユリウス日が2460000日になりました。
ユリウス日とは、ユリウス暦を-4712年1(紀元前4713年)1月1日まで遡って適用し、そこから
数えた経過日数を指します。
今、私達が使っている暦は太陽暦 (グレゴリオ暦)です。しかし、太陰暦(月の満ち欠けを
基準にした暦 )を使っている国や、日本でも明治 5 年までは太陰太陽暦を使っていました。
このように国々や時代によって、異なったさまざまな暦が使用されていると、同じ日付でも
暦によって別の日を指していることがあります。このような混乱を防止する目的や長い年月に
わたる日数の計算を容易にするために、 ユリウス日(Julian Date : JD)が考案されました。
たとえば、起点である-4712年1月1日は0日、グレゴリオ暦の2000年1月1日は245 1545日となる。
ユリウス日を使えば日付がどんな暦にもとづくのか悩む必要もなくなるし、連続的だから長期に
わたる日数計算などにも都合がよい。日付が長期にわたり連続するので、日数計算やさまざまな
暦の関連付けなど、幅広く使われています。
【ユリウス周期】
-4712年というのは中途半端に思われるだろうが、これは16世紀にフランスのスカリゲルが提案
したユリウス周期2の起点にあたる。ユリウス周期とは、日付と曜日がそろう28年周期、日付と
月の満ち欠けがほぼそろう19年周期、古代ローマの課税周期である15年周期をかけ合わせたもので、
7980年 (=28×19×15) という長さの周期である。各周期の何年目かがわかればこの範囲内で一意に
年を特定でき、すべての周期が1年目という年を探すと、それが-4712年となる。
たいていの史実はこれより後であり、次の周期に入るのは3268年だから、年代学的には便利という
ことだろう。これをイギリスのジョン・ハーシェルが応用し、-4712年からの日数を数えるという
概念や計算方法を紹介したことで、徐々に天文学者の間で広まっていった。
【時刻を含むユリウス日】
ユリウス日に小数をつけて時刻の情報を含めることもでき、その場合は-4712年1月1日正午を0.0日と
した経過日数となる。
正午を起点とするのは天体観測の途中で日付が変わらないようにした天文時の名残である。
一方、ユリウス日は一般にとても大きな数となるうえ、正午が基準というわかりにくさもある。
そこで、ユリウス日から240 0000.5を引いた修正ユリウス日(MJD)が使われることも多い。
こちらは1858年11月17日正子を0.0日とした経過日数となっている。
MJD = JD - 240 0000.5