河北新報11月27日
解体が進む旧角田女子高校、校舎屋上にあるドーム型の天体観測室
校門
旧角田女子高屋上の天体望遠鏡、市が保存へ 活用法など検討
解体作業が進む角田市の旧角田女子高校舎に設置されていた天体望遠鏡を市が保存
することになった。天文愛好家が「宇宙のまち」を掲げる市に要望し、廃棄処分を
免れた。活用法は未定だが、愛好家は同校の卒業生が学生時代を懐かしみながら星空
を眺められるようにと願っている。
天体望遠鏡は口径15センチ、焦点距離2.25メートル。3階建て校舎屋上の
天体観測室内にある。校舎が建てられた1970年に設置された。
9月下旬、校舎の解体が始まったのを知り、市に天体望遠鏡の活用を提案した。
市は校舎を管理する県から天体望遠鏡を譲り受け、移送する方針を決めた。閉校
から15年が過ぎ、ほこりをかぶっていたが、機能を点検したところ「光学系は
良好」という。
天体望遠鏡は運搬しやすいようにいったん解体された。高さ2メートルほどある
支柱と共に市役所内に保管される。市は観測に使うかどうかも含め、展示方法など
を検討する。
市台山公園には、H2ロケットの実物大模型と展望施設「スペースタワー・コス
モハウス」がある。伊藤さんは「人が集まるコスモハウスに設置されるのが理想。
観測できるようにし、教え子が子どもや孫を連れて来るようになればうれしい」と
期待する。
角田女子高は2005年度に角田高と統合され、校舎は使用されなくなった。
望遠鏡は、五藤光学研究所製です。
設置予定場所は、明るいところなので
太陽、月、惑星をメインにすれば、
いいのかなと思っています。