女房がある女性の朗読のテープをジーッと聴いている。
私も聞くともなしに耳に入ってくる。
しっとりと落ち着いた語り口はベテランのアナウンサーを凌ぐ語りだ。
読んでいるのは女房が所属するボランティアグループの第一人者と目される71歳の女性だそうだ。
読んでいるのは司馬遼太郎原作の時代物だそうだ。
その女性から先ほど電話がかかってきた。
あいにく女房は外出している。
急ぎの用事ではないけれど、自分は今から外出する、明日は一日自宅におるので出来れば電話してくれるように伝言してください、とのこと。
何か急ぎのような感じに聞こえたがまあいいか。
女房の話によれば、やはり彼女は昔某地方局の元アナウンサーだったらしい。
従って話すことに関しては徹底した教育を受けていたという。
さもありなんと思う。
彼女は乳癌を患い、続いて肺ガンを患い、入退院を繰り返しているという。
それでもボランティア活動を続けている。
盲人さんのために本を朗読して図書館に朗読テープを備える。
盲人さんの求めに応じて対面して朗読する。
年に何度か市の盲人さんの集会を企画して寸劇を朗読する、そんな活動だ。
市と府とタイアップしながら進めている。
彼女は死と直面しながらも、強烈に生きている。
しかも淡々と。
ボランティア活動なんかには縁が無い私から見れば、マリア様に思える。
私も聞くともなしに耳に入ってくる。
しっとりと落ち着いた語り口はベテランのアナウンサーを凌ぐ語りだ。
読んでいるのは女房が所属するボランティアグループの第一人者と目される71歳の女性だそうだ。
読んでいるのは司馬遼太郎原作の時代物だそうだ。
その女性から先ほど電話がかかってきた。
あいにく女房は外出している。
急ぎの用事ではないけれど、自分は今から外出する、明日は一日自宅におるので出来れば電話してくれるように伝言してください、とのこと。
何か急ぎのような感じに聞こえたがまあいいか。
女房の話によれば、やはり彼女は昔某地方局の元アナウンサーだったらしい。
従って話すことに関しては徹底した教育を受けていたという。
さもありなんと思う。
彼女は乳癌を患い、続いて肺ガンを患い、入退院を繰り返しているという。
それでもボランティア活動を続けている。
盲人さんのために本を朗読して図書館に朗読テープを備える。
盲人さんの求めに応じて対面して朗読する。
年に何度か市の盲人さんの集会を企画して寸劇を朗読する、そんな活動だ。
市と府とタイアップしながら進めている。
彼女は死と直面しながらも、強烈に生きている。
しかも淡々と。
ボランティア活動なんかには縁が無い私から見れば、マリア様に思える。