昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

カトマンズ市街(ネパール4)

2010-10-29 | 海外旅行
この時、ネパールはまだ立憲君主国でした。
 日本の出資した博物館の前には、ネパールの王宮博物館があり、歴代の王様の肖像画が、十数人並んでいました。その中の一幅です。
 この人は最近、彼の弟によって、一族が一斉に宮殿内で暗殺されています。

 王宮クーデターで成功した弟が、現在王様になっています。現地ガイドの話では、暗殺された王様は国民に信任が厚く「お父さん」として慕われていたのでした。ガイドはその時頭を丸めて悲しんだと言います。
 今度の王様は、市内の至る所に肖像画のポスターを張ったりしていますが、親しみが湧かないと言っていました。
左:王宮博物館の入口。
 




街中の道路わきには多くの水場があります。ここで、皆さんは水浴をし手います。ヒマラヤの伏流水かも。




ダルバール広場に出てきました。白い尖塔が真っ白になりましたが、シバ神の従者の象徴の塔で、その左に、基壇のある三重塔はシバ神を祀ってある塔です。ヒンズー教が仏教の原点ですね。シャカは、ヒンズー教の父母から生れました。





人も賑やかだし、車も走り、いこいの広場ダルバール広場です。かつて、この塔の軒下は麻薬吸引の巣窟であったという。





観光客が多いようですが、ベレー帽の兵隊も見えます。基壇で胡坐を書く人は、憩っているのか、失業者か、誰かとの待ち合わせか。



少し行くと、これは恐ろしげなシバ神の化身といわれるカーラベイラブという石造の仏様です。恐怖の神だそうで、絶大な絶対的な力を持ち、悪を睨みます。
左に出た腕には、人の胴体を握って、下方の腕には首を下げています。右の腕では長刀を持ち、眼力は鋭いです。
庶民の信仰が篤い。赤の色は、米の粒をつぶして赤くしてお供えをしています。
右:彼女はクマリという生き神様です。幼い時に、神様に指定され、社会から隔離されます。信仰一筋の生涯を暮らします。しかし、初潮があった時点で、神様は次のクマリに譲られます。
 彼女が一日に一回、クマリの館の二階の窓から姿を見せます。それも窓際を素通りするだけですが、中庭で待っていた人々は、クマリの姿を見ると幸せになると信じています。



 クマリになる資格は、シャカ族の出身であること、髪が黒いこと、眼が大きいこと、綺麗であること、その他にもありました。

クマリの姿が見える窓は、見事な彫刻で埋め尽くされています。




カトマンズから、同じ盆地の中の古都バドガオンに移動します。約50kmほどあるが、ここは12世紀ー18世紀の間、王様の支配する都でした。
少し落ち着いた、信仰の街は、鄙びた感じがします。



こんなのどかな風景も。牛は神様の使いで食べません。水牛は食べます。