昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

石光寺(花の寺20)

2013-01-13 | 札所巡り
寒い冬空が少し緩み、奈良盆地を訪ねた。
ハスの糸で刺繍をして、曼荼羅を織ったと言う中将姫所縁の古刹である。



天気も良いし、石光寺にゆっくりと時間を懸けて訪ねることにした。




平成5年に設定された「関西花の寺巡り25カ寺」の第二十番札所になっている。




山門から見ると、背景に二上山の尾根が垣間見えます。




山門の傍のサザンカが見事である。




寒牡丹と呼ばれる蓑を被ったボタンが咲いている。

寒牡丹の盛りは12月中旬から1月初旬までだが、今年は気温が低くて不順だと言う。




弥勒堂(金堂跡)を拝観する。秘仏の弥勒如来坐像。




中将姫山居尊像。



船乗り観音像。永平寺でも見かけましたね。





さて、背後に並ぶ弥勒石仏の断片。胴・手・肩の一部など。最近文化財に指定された。
  

解説の案内があった。二上山を背景に里が広がる。




色彩も鮮やかな曼荼羅。






鐘楼の前の寒牡丹。





隣には緑の蕾が見えますが、鮮やかな色で咲いています。

次回は寒牡丹オンパレードです。

薩摩守忠度の伝承

2013-01-13 | 歴史・文化遺産
 薩摩守忠度は文武両道に優れた武将であったが、彼の最期についても話題が多い。

 討ち取る寸前にまで組み伏せた武蔵国の住人岡部六弥太忠純の「降人の首を取るのか」と言われて戦いを止める。
そこへ駆けつけた六弥太の家来が来るので、目をそちらに回すや、六弥太が反撃をする。しかし、彼は再び組み伏せられてしまった。
そして到着した家来が忠度の右の腕を切り落とすのでした。

忠度の箙に見つけた歌が「旅宿の花」と言う題の歌でした。

明石の浜にその史跡をアップしましたが、神戸市内にも同じ史跡が残っています。




腕塚堂は、神戸の下町の住宅街の中に祀られている。街中の路地にそれはある。
 




ここも腕や足の病に効用があると信仰を集めている。




本堂には高さ1.5mほどの忠盛の位牌が輝きます。町内会の地蔵尊の風情である。
 




どなたが建てたか十三重塔。下方には御廟所の文字がみえる。
 




石燈籠も見える。神仏分離などは明治政府が言い出したものである。

巧まずして、ここには平家の赤が咲いている。




さて、腕塚から150mほどの所に同じように胴塚がある。(首塚と言う人もある)


ここも町内会のお地蔵さんのような感じである。

正四位下薩摩守平朝臣忠度墳とある。







さて忠度は熊野の出だが、どこ?

熊野川沿いに生まれた里がありました。

御多聞に漏れず草餅があった。道の駅の茶店である。



少し字が小さいですが、読むとロマンが湧いてきますね。





忠度は、熊野育ちの母が都仕えをしているときに、清盛の父忠盛と結ばれ、母は熊野に帰って生んだ子だと言う。
野生の逞しさがあったと言う。





この山の斜面の横道に入った所に屋敷があったと言う。





屋敷跡のような平地が残っている。