昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

若狭彦・若狭姫神社

2013-03-21 | 歴史・文化遺産
機会があって、福井県の若狭国に「お水送りの神社」を訪ねた。
奈良二月堂のお水取りの行事が3/12に始まります。東大寺二月堂の「若狭井」に湧き出す水は3/2未明にこの地から送られます。

若狭姫神社とその上流にある若狭彦神社、この両者を総称して遠敷(おにゅう)明神とも呼ばれていますが、
それぞれが若狭の国一の宮になります。




若狭姫神社の社叢には巨大な千年杉があります。




絵馬に何か特徴のあるものでも、と思って覗いて見ましたが、干支の絵馬ばかりでした。



民俗学者の柳田国男氏の参拝した時の文章が残っています。(玉=若狭ひすい:若狭めのう)
若狭彦と若狭姫が、この地に今もなお宿っておられることがいいことだ。幾久しくとでも。




境内に川上に鎮座する上宮(若狭彦神社)と、その奥の鵜の瀬にある「お水送りの神社」の遥拝所がある。



1.5㎞上流の上宮の若狭彦神社です。




参道の途中にある夫婦杉です。2本が1本に結合したと言う。杉は神聖な樹木として、尊崇を集めます。



この地、遠敷の地には、古事記の神話の世界からの由緒がある。



鬱蒼と茂った神域の中に、本殿前には、神の降臨する憑代(よりしろ)の空間がある。