湯西川日記

fbやツイッターで一年サボりましたが、やっぱりブログです。2016年から復活します。ツイッターの長い版みたいな感じです。

御巣鷹の夏の思い出(後編)

2005-08-12 07:09:39 | よもやま話
20年も前のことなので、記憶はあいまいであるが、墜落当時かなりの時間、墜落現場がどこなのかわからなかった。夜、仕事を終えてからも寝付けず、NHKラジオを朝方まで聞いていた。

時間がたつに過ぎつれ、現場が特定されていった。長野県南相木村か群馬県上野村かどちらかの山中だということだった。地図を見ると、自分がいる場所から近いので何かこわかったものである。

後に新聞や雑誌などで詳細を知ったが、警察も墜落現場の特定はNHKのラジオが頼りだったらしい。翌朝には墜落現場がテレビで映し出され、あらためてとんでもない大事故であることを知った。

さて、バイトのほうは狂いそうになりながらも、なんとか期間満了し、山を下りれることになった。寮の夫婦にはけっこうかわいがられ、「M物産に就職して、ここに遊びに来いよ」などと暖かくいわれたが、心中二度と軽井沢には来ないと誓ったものである。バイトをこき使いすぎ。生身の人間の生活とは思えなかった。まさに最悪の夏休みであった。

あれから20年。御巣鷹のニュースがテレビで流れるたびに、ピンク色のマグロの刺身が記憶によみがえる。