湯西川日記

fbやツイッターで一年サボりましたが、やっぱりブログです。2016年から復活します。ツイッターの長い版みたいな感じです。

Catcher in the rye

2007-03-11 21:05:53 | 学習

土日読書に明け暮れた。

読んだのはハルキムラカミ。白水社の野崎孝訳は高校時代から読み始めて100万回くらい読んでいるので、ハルキムラカミの訳本は大いに違和感があった。それはともかく土日で全部読んでしまった。

とくに、ホールデン少年がサリーに切れる場面。ハルキムラカミ訳では「君みたいなスカスカ女にはうんざりだよ」とあるが、野崎訳では「君といるとケツがムズムズしてくるんだ」だったと思う。この下品な訳のほうがぴったりというか、最初に読んだのがこれだったので、ハルキムラカミ訳では違和感があるのだ。

ちなみにワシは原書でも10年ほど前に読んでいる。この本にこんなに入れ込んでしまうのは、高2の時、ジョンレノン射殺事件でマークチャップマンがこれを読んでいたという話を聞いて以来だ。たしかに変態チックな一冊。ときどきこれで読書感想文を書く女子中高生がいるが、心底から読めてはいなかったと思う。もしそうでなかったら、こんな本読んだというのが恥ずかしくなるはずだ。

読めば読むほど変な気になるCatcher in the rye。土日でワシもマークチャップマン気分になった。明日、変な事件を起こさなければよいのだが。