旧友

前に同じ会社で同じ課で遊んでいたＯ君に久しぶりに電話してみた。

彼は１０年以上前に先にやめて、生保のプロ代理店を始めたのだが、いまや不動産私募ファンドまでも取り扱い、東京に支店を持ち、大阪市内の一等地に自社本社ビルを構えている、押しもおされぬ大社長である。たぶん、ワシの知る中で一番の高給取り。

昔から遊びが派手で、一緒に新地などへ遊びに行ったものだが、仕事も超一流の営業センスの持ち主だった。評価が低くて腹を立て、会社をやめるとき、「こんな会社、しまいにつぶれますよ、絶対！」と言っていたが、数年後、図らずもその予想は的中してしまった。

企業コンサルティングもやっているようなので、案件紹介してくれないかと思って電話したが、単に思い出話に終始してしまった。「東京に行った時連絡します」と言っていたが、仕事に結びつきそうにない。レベルが違うのだ。

ワシなんぞが、いくらスキルやキャリアといっても、所詮はサラリーマンの世渡りの世界。彼のように専門的な能力を持って人を雇って仕事する人には絶対かなわない。あんちゃん、かっこいい。