湯西川日記

fbやツイッターで一年サボりましたが、やっぱりブログです。2016年から復活します。ツイッターの長い版みたいな感じです。

カメと石原さん比較とかいろいろ

2009-10-14 18:39:13 | 学習

公的資金を受けている銀行もあるのだが、政府系でない限り、基本的にはもうほとんどは返済済みで、お国の資本は入っていない。れっきとした民間企業である。なぜ民間企業の取引に政府が口を出して貸出金の返済を猶予させるのか。これは変である。しかしながら、変とは思わない国民がいっぱいいる。というか、一歩下がって冷静に考えないと変だとは思わない。

変だと思わない深層心理は、銀行は公共性が強く、護送船団方式で守られていたときのイメージが深く日本人の心に染み着いているからである。その分、銀行員の給与水準は高いとか。みんな昔だましの幻想である。給与水準は決して高くない。いくら公共性が強いからといって、正月の汚いお賽銭の後始末をさせたり、ATMが止まるとみんなが困るからといって休日出勤させたり、あげくのはてに商売を放棄せよみたいな命令を押し付けるのはもう気が狂っている。弱い者いじめはなはだしい。

もしどうしても資金繰り緩和策をやりたいのなら、他にやり方を考えるべきである。都道府県や市の信用保証協会の増枠をしたり、政府が中小企業債の引き受けをするとか、新銀行を作るとか。いまやろうとしているやり方は一般の事業会社になぞらえていえば、売掛金の回収を延ばしたり、受取手形期限のジャンプをさせるのと同じで、銀行のみにさせるのではなくて、大手メーカーや大手商社にもさせてはいかがか。気でも狂ったか、あほ大臣と嗤われるのが落ちであろう。銀行とて同じ。ただし、許認可を盾に銀行は反論ができない。やっぱり弱いものいじめの凶行だ。

新銀行といえば、亀井モラトリアムも石原さんの新銀行設立概念と何ら変わるところがなかった。亀井モラトリアムもよくよく聞けば政府保証が裏にあるとかで結局税金の無駄遣いになるのは目に見えている。中小企業救済といえば錦の御旗が翻るのだろうが、実態は玉石混合で競争力がなく、さっさと退場すべき無能企業に税金が無制限に投入されるのは、新銀行東京を端緒に今後、痛い目にあっては反省しての繰り返しの日本のトレンド政策になるのだろう。その点、石原さんの面目躍如といったところか。