テレビのニュース特集でやる程度のレベルならそれでよいのだろうが、JALの再建問題の報道、新聞も含めて意味不明な報道が多い。
今日タマル美鈴のテレビ番組でやっていたのは特に不可解。ノンフィクションライターなる人物が出てきて、「所有航空機の帳簿上は60億円だが、時価は5億円で55億円の含み損がある」だって。減価償却を知らんのか、こいつ。
新聞によく出る「つなぎ融資」も、言葉自体が意味不明。何をつなぐのだ。普通、つなぎ融資といえば、土地が収用されるまでの間、区画整理組合への資金融資を連想する。確たる返済原資があって、それをあてにした融資をいうのだが、JALへの「つなぎ融資」って何なのか。いったい何を「つなぐ」のか。日経新聞隅から隅まで読んだが、「つなぎ融資が必要」というだけで、なにひとつ「つなぎ融資」という言葉への説明がなかった。結局、赤字補填資金なのだろう。なぜ、具体的にそう書かないのか。書くな、って言われてんのか?
以上は余談として、結論として、JALなんかいらない。なくなってもよいと思う。公的資金なんか入ったら1円でも節約するわけで、そんなケチな航空会社の飛行機で空の旅をするのはいやだ。「ただいま、当機は資金不足のため、飲み物のご提供をさし控えております。あらかじめご了承ください。」なんていわれるかもしれない。ケチった結果、ネジが数本足りなくて墜落するかもしれない。
つぶしたら混乱が起きる、大量の失業が生じるとかいいながら、本当につぶせない理由は地方の不採算空港への乗り入れが減って財政投融資の放漫支出問題がいよいよ顕在化するのが怖いだけなんじゃないのか。天下り郵政官僚+毒消し(曽野綾子)で固めた郵貯復旧と裏で連動してじゃないのか。