どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

樋廻さんの憂鬱。

2007-04-30 | 競馬余談

私の会社に派遣されてきた樋廻さん。
ネームバッチを見て苦笑。
漢字の上にふってあるひらがなの文字は、”ひまわり”。
珍しい名前です。

良い名前だと思うのですが、どうやら彼女にとってその名前は相当なコンプレックスがあるようです。
もしや、アジア系の外国人さん?
よく”当て字の日本名”をつけている方も見かけるので、その類かと思いきや、どうやらそうではないようです。
もちろん、思い浮かべるのは花の”向日葵(ひまわり)”。
特に私が感じるところでは、そんなに恥ずかしがるほどの変な名前とは思いません。
むしろ、覚えられやすくて、明るい感じがして、イイ感じであります。
別段珍しい名前でもなく子供の頃からそんな事を気にしたことすらもない”私”には、持ち合わせていない感覚なのでありましょう。



しかしながら、昔から日本では”名は体を表す”と言われます。
競走馬とてそれは同じ。
その昔、初めて”シンボリルドルフ”の名前を聞いたとき、実際に馬を見なくても何かカッコイイ響きがあったことを思い出しました。
”ディープインパクト”然り、です。
ついたあだ名がルドルフが”皇帝”、ディープが”衝撃”であったのは、まさしくその名前から来るイメージそのものなのでしょう。
もし彼らが、もっとヘナチョコな名前であったなら、一体どんなあだ名がついていうたんでしょうね。。。
高知の”イケイケハマチャン”とか、名古屋の”エロス”とか、もしかしてそんな馬がJRA国際指定競走のジャパンカップなんかを勝ったりしたら、一体どんなあだ名がつくのか???想像もつきません。(笑)

またカッコイイ名前であっても、それだけの強い馬であればこそ余計にカッコ良く感じるところもあるようで、連戦連敗の”エリザベスクイーン”や”ブラックハーロック”がカッコ良く聞こえるかといえば、・・・そうではありません。
明らかに”名前負け”をしているような馬も、実際にその何十倍もいます。

あと、花の名前をつけた馬なども、牝馬には多いですね。
元JRAの”ファレノプシス”なんかは、清楚で高貴なイメージが。。。
笠松の”タンポポ”なんかは、可愛らしいイメージが自然と湧きます。
実際の馬とのギャップはさておき。。。(笑)
そう考えれば、あの高知の”ハルウララ”は、まさに名前とその走りとがまさに最高にマッチングしたがゆえの大人気になったと言えるかも知れません。

ベテランの競馬ファンからしてみれば、名前の話を始めたらキリがないのでしょうね。
そりゃ毎年、何千頭という馬が出現してくるのですから、おかしな名前、面白い名前の馬は、歴史上数限りなくいたことでしょう。
吉本新喜劇でも使えるようなお笑い役者ならば、それもアリ???
いつか誰かの記憶に残るような名前をオーナー自身が頭をひねって考えるのでしょうが、でもあまりにもお遊びが過ぎるような名前は、その馬にとっても可哀想なように感じてしまいますね。



まあ、とは言っても、それは人間が勝手に感じることであって、馬自身にとってはそんな感覚は全くありはしないでしょう。
この樋廻(ひまわり)さんのように、名前にコンプレックスを抱いている馬がホントにいたら・・・・・コワいですよね。(笑)
人がいて、馬がいて、そこに通じ合うものは”言葉”ではありません。
人と馬の間に”愛”があるのだとしたら、それは言葉ではないことだけは確かです。
(人が馬に癒されるのは、そういった部分もあるのかも知れません。)
だから、名前に思い悩むような馬はいるはずもありませんよね。



またそして、同じように”走ること”も、馬と人間とでは意味が違うのでしょう。
人間は、お金や名誉をかけて人生を生きています。
でも、馬にはそんなものは初めからありはしません。
馬は、何のために、何を考えて、毎日を生きているのでしょう。。。?
よく言われる”走るため”というのは、人間が勝手につけた価値観でしかないような気がします。
少なくとも、生きることの目的が”名誉のため”であったりするのは、この世界で人間だけでありましょう。

思えば、馬をはじめこの世に生きとし生けるものは、”空腹を満たしその日を生き抜くこと”が生きる意味の全てなのではないでしょうか。
本来ならば、人間とて、それ然り。
今日を食べて生き抜くためにお金が必要であり、そのために働いているのでしょう。
働くことは食べるため。
”やりがい”やら”夢”やら”名誉”やらは、本来は働くことの本当の目的では無いのでは、ないでしょうか。
しかし、私はそういった生き方を否定しているわけでは決してありません。
それは人間として素晴らしく、また羨ましくもあります。
ただそれらは肯定的に語られるものであって、決してそれで思い悩むものではないということです。
それは後ろを振り向かず、目の前の目標に向かって頑張って生きてきたことに対して、あとからついてくる”御褒美(ごほうび)”のようなもの。。。なのではないでしょうか。



そういえば昔、井上陽水氏の詩の中で、
”♪~生まれつき僕らは~悩み上手にできているぅ~・・・♪”
なんて歌がありましたよね?(古い?)
「長い坂の絵のフレーム」?・・・でしたか。。。
まさしくその通りですね。。。(笑)
おかしくもあり、また悲しくもある、人間の性(さが)。。。
他人から見たら本当に滑稽なほど気にすることもないようなことを、私達は毎日思い悩んで生きているような気もしますね。



私もまた、日々本当に大事なことを忘れてしまっているような気がします。
また、何かを失って、ただ気持ちが空を漂っているような時もあります。
競馬場って、そんな忘れかけたものを取り戻させるような何かがあると思いませんか?
人と馬のストーリー。
ジョッキーもまた、私のあこがれの職業の方々です。。。
賞金削減や出走手当減で思い悩むことはあっても、レースの事において思い悩むことなどありはしません。
誰もが、ファンを興奮させるような面白いレースを見せてくれることを期待しています。




JRAの天皇賞も終わりました。
長距離戦にしては珍しく澱みの無いレース展開の素晴らしいレースのように思えました。
こういったレースは、最後の直線、なぜか胸が熱くなりますね。


今週の名古屋は、かきつばた記念シリーズです。
月曜は、オールカマー「尾張名古屋杯」。
木曜に、交流重賞「かきつばた記念」。
金曜には、クラシック前哨戦「駿蹄賞」が行われます。
こちらも同様、それぞれ良いレースを期待します。
楽しみですね~。。。
でも今週は、混みそうなんで自転車覚悟かな?(笑)



ただ・・・・・、
今週は何日競馬場へ行けるか、まだわからないんですが・・・。(泣)


馬券は買いますよ!
ケータイからでも、何でも!
もちろん、バレイ君とゾーン君の応援馬券は必ず!!




この2頭は、私のとって収支無関係なのでありま~す。。。(笑)





それでは、また。






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