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木曜日の名古屋競馬のメインレース「スプリングカップ(SPⅡ)」は、3番人気シルバーウインドが大外を捲くって快勝。
一躍、東海公営クラシック路線の主役に躍り出ました。
年明け早々の「新春ペガサスカップ」では、名古屋一番手と目されるダイナマイトボディの2着に来た馬。
この勝利は、決して偶然の一発ではないでしょう。
大外を捲くり切ったあの勝ち方は、着差以上に強さを感じさせるものでした。
ここ数戦は、古馬のBクラスを戦ってきたシルバーウインド。
毎年、秋まで続くオープンの3歳路線が終わると、まず格付けされるのが古馬Bクラスあたり。
例年、東海公営のクラシックを戦ってきた3歳オープンのレベルの馬でも、よほどの大物でない限り、そこに入るとなかなか勝ちきれないことも多いのが最近の現状です。
シルバーウインドは春のこの時点で、すでに古馬のBクラスに入って勝ち負けしてきたのですから、すでに3歳オープンでは上位の実力を持っていたということなのでしょう。
今回、久々の3歳馬同士の一戦。
今年の3歳世代のレベルはどうなのか?
そのあたりも、このレースの興味のひとつでした。
終わってみれば、あっさり快勝したシルバーウインド。
少々、寂しい感も無きにしも非ず・・・。
それでも、まだまだ成長段階の若駒たち。
今後、今年の3歳馬のレベルを考えるとき、この馬との比較がバロメーターになってくるかも知れません。
ゆくゆく全国レベルの強豪と戦うことになったときの指針になってくるでしょう。
ニュースターガールは今回は不発でしたが、まだ勝ち馬との勝負付けが済んだとは思いません。
当日の地元新聞によれば、今回は減っていた馬体が戻らず本調子ではなかったとのこと。
トラックマンの印も集まらず、結局4番人気ということでした。
今回の5着という結果をどう考えるのか?
成長力の問題、距離の問題も含めて、本番前に頭を悩ますところです。
ただ、今回のメンバーに入ってもスピード能力上位であることは誰もが認めるところ。
巻き返しに期待です。。。
3/5 名古屋 「スプリングカップ(SPⅡ)」 ダ1800m 良
1着 シルバーウインド (牝3)宇都英54 <愛知>
2着 ブラックポイント (牡3)濱口楠56 <笠松>
3着 トウホクビジン (牝3)吉井友54 <笠松>
4着 カラテチョップ (牡3)下原理56 <兵庫>
5着 ニュースターガール (牝3)阪上忠54 <笠松>
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さて、東海公営のクラシック路線。
まだまだ本番の一冠目「駿蹄賞(SPⅠ)」までには、2ヶ月近くあります。
ブラックポイントやトウホクビジンなど今回上位に来た馬の他にも、別路線で爪を磨いでいるツワモノもいることでしょう。
毎年、兵庫や金沢、中央などに武者修行に出ていって、力を付けてくる馬も多いです。
東海公営にも今後、笠松の「新緑賞」や、はたまた牝馬には「若草賞」などもありますので、まだまだ予断を許さない状況であることに間違いはありません。
また、これまでのレースが比較的短い距離の戦いであるのに対し、これからは本番に近い1800m~1900mの戦いが多くなってきます。
これまでの勢力図が、ガラッと変わってしまうことも十分考えられます。
一応現時点では、シルバーウインドが一歩抜け出した形とみて良いでしょう。