仏手柑

携帯電話を失くしてしまった。　会社の固定電話からその携帯電話を呼び出してみたが呼び出し音はするものの誰も電話を受けない。なんどもくりかえし呼んでみるが呼び出し音がむなしい。　　そのうち携帯電話の電源がOFFにされてしまった。　何度も呼び出したが電源OFFのまま。　もはやその携帯電話は戻ってこないと思い、中国移動通信の事務所に行って、「携帯電話は諦めるが、電話番号だけは残したい」と拙い中国語で窓口の担当者に訴えた。　担当者はパソコンの画面を見なが何やら操作していたが、「今その携帯電話を使えなくしました。」　と。そして、携帯電話の名義になっている会社の名前は？とかその他いくつかの質問を私にした後、席をたちしばらくすると新品のスマホを２台も持ってきた。　タダでスマホをくれるという。どうやら数年間のサービスポイントがたまっていたようでタダでスマホ２台ゲットした。　思わぬ形でガラ携がスマホに化けた。　
日本からの出張者が、中国の地方都市で１０万円と５０００元（約８万円）入った財布をレストランに置き忘れてしまった。　その地方都市から車で２時間ほど行った町のホテルで財布がないことに気が付き、真っ蒼な顔で一緒に出張していた私の部屋にやってきた。　私は財布は戻ってくることはあり得ないと考えクレジットカードの使用停止をするためネットで電話番号を探し始めた。　一緒に出張していたローカルスタッフが２時間のあいだにすっかり仲好しになったタクシーの運転手に連絡してそのレストランに財布の捜索に行かせた。なんとなんと奇蹟的にテーブルの下から現金入りの財布を発見しその運転手がまた２時間かけて深夜ホテルまで財布を届けてくれた。　こんなこともあるのですね。　そのタクシードライバーには、たんまりお礼をしたことは言うまでもない。　
中国の地方に出張でいったときちょっと変わった植物があったので携帯で写真に撮った。その写真は携帯電話とともに無くなってしまったが、最近TV番組でその植物のことを話題にしていたので急に思い出した。その植物は黄色いトウガラシがいくつもくっついて冠のようになった実がなっている。その実はゆずのような不思議な香りがする。　ネットで写真を探しました。　　その植物の名前は仏手といいます。　原産はインドだそうです。