人気グループのofficial髭男dismが歌っている曲のタイトルがなんとアポトーシス。
静かに死を迎える老パートナーの心情をうたっている。なんとまあ斬新なこれまでにない歌だなあと感心してしまう。
アポトーシスとは多細胞生物の体を構成する細胞のプログラムされたされた自殺。平たく言えば細胞の新陳代謝のことだ。これがなぜ個体の死(老衰)につながるかというと、細胞は分裂するたびにその染色体のしっぽ(テロメア)が短くなり、しっぽがなくなってしまうともう細胞分裂できなくなり細胞は老化してついには死に至る。これが老衰死。
私の母は95歳。これといって悪いところはなく去年までは大阪泉南の老人専用サービス付き住宅で元気に暮らしていたが、コロナ禍でしばらく面会できない間に急に老化が進み、先月から終末医療の病院に入院していた。つい先ほど義理の兄から連絡があり母は静かに息をひきとったそうだ。コロナ禍にも関わらずひと月前に奇跡的に母との面会ができて、そのとき”お別れ”もできたので今の私の心は静かだ。少人数の身内だけでお通夜と葬式をするため、明日からカミさんと大阪に行く。
いつのもように、焼酎の水割りを飲みながら、iphone に残っている母の写真からどれを遺影にしようか考え中。