日中関係の悪化・・ついにここまで来たかという感じがする。 日中戦争がはじまる前の1936年に日本の海運会社に船舶を貸し出した中国の船舶会社の経営者の親族が未払いの賃貸料を求めて訴えを起こした。上海の裁判所は海運会社の流れをくむ日本の商船三井の船舶を差し押さえた。
1972年の日中共同宣言で、中華人民共和国政府は日本国に対する戦争賠償の請求を放棄すると言っていたが、最近になって、国家による請求は放棄したが、民間による請求を放棄したわけではないと言い出した。 そして今回のこの判決。
こんな判決がありなら、中国で活動している日系の大手会社のほとんどは、いつなんどき訴訟を起こされその資産を没収されるかもしれない。 そんな不安定な状態ではビジネスなんてできないよ~・・ということになる。
中国の裁判所(海事法院も含めて)は中国政府=共産党と一体だから、今回の判断は中国としての意思表示である。 いったいどこまで悪化するのか日中関係。
2012年だったか、当時の石原東京都知事(もう2つ前の都知事だ!)が、東京都が尖閣諸島を購入すると言い出した。 あまり誰も言わないけれど、日中関係がここまで悪化しているのは、石原慎太郎さんのその行動にあると思う。 歴史的にも国際法的にも尖閣は日本国固有の領土でありそれを東京都が購入しても日本国が買い上げても何も法的に問題はない。確かにそのとおりであるが、1972年の日中共同宣言のちょい前に、田中角栄と周恩来は、尖閣の問題は棚上げにしましょうと言っているのである。 少なくとも中国人はそう思っている。 それを石原慎太郎は、尖閣は日本国固有の領土だとはっきりさせようとしたのである。 中国人にしてみれば、尖閣問題は棚上げ(帰属は曖昧にしておく)という合意違反ということで、反日デモが起き、さらには今回の日本船舶の差し押さえまでになってしまった。
私は、尖閣の領有権については、そのまま100年でも200年でもできるだけ長い間、曖昧にしておけばよかったと思う。 正しいことを正々堂々と主張するということが、必ずしも国益にかなうとは思わない。 長い目で見てそれが国益にかなうと考える人もいるが、果たしてそうであろうか? 石原慎太郎の勇ましい国益を守ろうとする行動が、逆の結果をもたらしてしまっている。
1972年の日中共同宣言で、中華人民共和国政府は日本国に対する戦争賠償の請求を放棄すると言っていたが、最近になって、国家による請求は放棄したが、民間による請求を放棄したわけではないと言い出した。 そして今回のこの判決。
こんな判決がありなら、中国で活動している日系の大手会社のほとんどは、いつなんどき訴訟を起こされその資産を没収されるかもしれない。 そんな不安定な状態ではビジネスなんてできないよ~・・ということになる。
中国の裁判所(海事法院も含めて)は中国政府=共産党と一体だから、今回の判断は中国としての意思表示である。 いったいどこまで悪化するのか日中関係。
2012年だったか、当時の石原東京都知事(もう2つ前の都知事だ!)が、東京都が尖閣諸島を購入すると言い出した。 あまり誰も言わないけれど、日中関係がここまで悪化しているのは、石原慎太郎さんのその行動にあると思う。 歴史的にも国際法的にも尖閣は日本国固有の領土でありそれを東京都が購入しても日本国が買い上げても何も法的に問題はない。確かにそのとおりであるが、1972年の日中共同宣言のちょい前に、田中角栄と周恩来は、尖閣の問題は棚上げにしましょうと言っているのである。 少なくとも中国人はそう思っている。 それを石原慎太郎は、尖閣は日本国固有の領土だとはっきりさせようとしたのである。 中国人にしてみれば、尖閣問題は棚上げ(帰属は曖昧にしておく)という合意違反ということで、反日デモが起き、さらには今回の日本船舶の差し押さえまでになってしまった。
私は、尖閣の領有権については、そのまま100年でも200年でもできるだけ長い間、曖昧にしておけばよかったと思う。 正しいことを正々堂々と主張するということが、必ずしも国益にかなうとは思わない。 長い目で見てそれが国益にかなうと考える人もいるが、果たしてそうであろうか? 石原慎太郎の勇ましい国益を守ろうとする行動が、逆の結果をもたらしてしまっている。