つらねのため息

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ロンドンは燃えているか

2005-07-07 23:55:41 | 海外のこと
やりましたねえ。大英帝国のど真ん中で、サミットの期間に合わせて実行するなんて、アルカイダにまだこんな底力が残っていたとは。
ただ今回はタイミングがよかったかどうかは微妙なところ。イギリスは総選挙も終わった直後だし、ブレア政権に直接の影響はあまりないかもしれない。

しかし、いずれにせよ今回ロンドンで起きたことは、会社を民営化するとかしないとか、四年に一度世界中のスポーツ選手をどこで見世物にするかとか、そういったことを数票差で決める「民主主義」というものがいかに茶番に過ぎないかということを、ちょうどいいタイミングで教えてくれたといえる。
その裏にあるものが現状以上の抑圧であったにしても、今回の事件は八人のおっさんがスコットランドの田舎でくっちゃべっている間にイラクとアフガニスタンで何が起きているか、を告発しているのだ。
さらに言えば「対テロ戦争」なるものが理念的に誤っているだけでなく、なんら実効的なものでないということをも如実にあらわしている。

「要するにこの新たな局面を規定するのは、それらの闘争が水平的に連結するのではなく、それらの各々が<帝国>の潜在的中心めがけて垂直かつ直接に跳躍するという事実なのである」(ネグリ/ハート)。

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