長らく放置していたのに、2日連続の更新です(苦笑)。
さて本題。
福島社民党党首に衆院鞍替え論があるとか。
あわてて記事検索したんですがとりあえず見つかったのがここだけだったので徳島新聞の記事をコピペ。どうやら共同通信の配信記事のようですが。
‐‐‐以下引用‐‐‐
福島党首に衆院くら替え論 本人否定、解散風で再燃も (2007/12/02)
参院議員(比例代表)の福島瑞穂社民党党首に対し、次期衆院選での「くら替え」を求める声が党内で出ている。党首が先頭に立って戦うことで「党存亡の機」を乗り越えるのが狙い。福島氏は「真剣に検討したが、衆院選に出馬することはない」と否定するが、衆院の「解散風」が強まれば再燃する可能性もある。
くら替え論を唱えるのは阿部知子政審会長や照屋寛徳副党首ら衆院議員が中心。7月の参院選では獲得議席が2議席にとどまり、比例代表の得票率も5%を割り込んだことで、次期衆院選への危機感が高まった。知名度の高い福島氏が衆院選に出馬することで、票の掘り起こしが期待できるとの思惑がある。
‐‐‐引用終り‐‐‐
個人的な感想としては「ちとなりふりかまわな過ぎじゃねーか?」といった感じ。
確かに福島さんは知名度があるけれども、それは全国的な知名度でいわば広く薄くあるはず。特定の地方の「地元の名士」的な知名度ではないので小選挙区向けっていえるのだろうか?
それと関連するが、参院比例全国区と(比例復活当選もあるとはいえ)衆院小選挙区の質の違いに着目することなく安易に鞍替えを唱えるのはいかがなものかと思う。今回の参院選でもいわば「失業」した民主党の前衆議院議員たちがこぞって比例区に出馬し「ご当地票」をかき集めて当選したけれども、本来比例区というのはそういう小選挙区では拾い集めれない全国に薄く広く拡散した票を生かすのが目的のはずで、小選挙区で得た組織を地盤に比例区へ、比例区で得た知名度を生かして小選挙区へというのは、ちとお門違いなのではないかと思う。
もちろん、党首が出馬しなきゃ戦えないという主戦論はわからないでもないけれども、やはり鞍替えするにはそれなりの大義名分が必要だと思うのですが…。単に「社民党の存続が危ういから」ではちょっとどうなのだろうか?出馬するとなったら参院議員の任期を途中で辞職することになるわけで、少なくとも2004年の総選挙で「福島みずほ」と書いた640,832人に対しては何らかの説明が必要ではないだろうか?
そもそも、日本の現状で社民党の落下傘候補ってどれくらい効果があるのだろうか?このエントリーを書くきっかけになったのは社民党躍進を祈るブログさんの二つのエントリー
福島瑞穂さん 決断の時来る!(2007-12-02)
社民党首と幹事長の小選挙区出馬(2007-11-08)
なのですが、後者で触れられている、トニー・ブレアの例はちょっと疑問が残る。英国労働党と社民党ではまったく党のサイズが異なる。トニー・ブレアが落下傘候補としてきた場合、「二大政党のうちの一方の選択肢」となりうるが、福島党首が落下傘候補として出馬することが、自動的に同様の事を含意するわけではない。小選挙区制だから落下傘候補もありという単純な図式ではないと思う。
いずれにせよ、社民党には場当たり的、政治屋的な単なる得票対策ではなく、社民党らしい原理原則論を押し立てて選挙戦を戦ってもらいたい。
さて本題。
福島社民党党首に衆院鞍替え論があるとか。
あわてて記事検索したんですがとりあえず見つかったのがここだけだったので徳島新聞の記事をコピペ。どうやら共同通信の配信記事のようですが。
‐‐‐以下引用‐‐‐
福島党首に衆院くら替え論 本人否定、解散風で再燃も (2007/12/02)
参院議員(比例代表)の福島瑞穂社民党党首に対し、次期衆院選での「くら替え」を求める声が党内で出ている。党首が先頭に立って戦うことで「党存亡の機」を乗り越えるのが狙い。福島氏は「真剣に検討したが、衆院選に出馬することはない」と否定するが、衆院の「解散風」が強まれば再燃する可能性もある。
くら替え論を唱えるのは阿部知子政審会長や照屋寛徳副党首ら衆院議員が中心。7月の参院選では獲得議席が2議席にとどまり、比例代表の得票率も5%を割り込んだことで、次期衆院選への危機感が高まった。知名度の高い福島氏が衆院選に出馬することで、票の掘り起こしが期待できるとの思惑がある。
‐‐‐引用終り‐‐‐
個人的な感想としては「ちとなりふりかまわな過ぎじゃねーか?」といった感じ。
確かに福島さんは知名度があるけれども、それは全国的な知名度でいわば広く薄くあるはず。特定の地方の「地元の名士」的な知名度ではないので小選挙区向けっていえるのだろうか?
それと関連するが、参院比例全国区と(比例復活当選もあるとはいえ)衆院小選挙区の質の違いに着目することなく安易に鞍替えを唱えるのはいかがなものかと思う。今回の参院選でもいわば「失業」した民主党の前衆議院議員たちがこぞって比例区に出馬し「ご当地票」をかき集めて当選したけれども、本来比例区というのはそういう小選挙区では拾い集めれない全国に薄く広く拡散した票を生かすのが目的のはずで、小選挙区で得た組織を地盤に比例区へ、比例区で得た知名度を生かして小選挙区へというのは、ちとお門違いなのではないかと思う。
もちろん、党首が出馬しなきゃ戦えないという主戦論はわからないでもないけれども、やはり鞍替えするにはそれなりの大義名分が必要だと思うのですが…。単に「社民党の存続が危ういから」ではちょっとどうなのだろうか?出馬するとなったら参院議員の任期を途中で辞職することになるわけで、少なくとも2004年の総選挙で「福島みずほ」と書いた640,832人に対しては何らかの説明が必要ではないだろうか?
そもそも、日本の現状で社民党の落下傘候補ってどれくらい効果があるのだろうか?このエントリーを書くきっかけになったのは社民党躍進を祈るブログさんの二つのエントリー
福島瑞穂さん 決断の時来る!(2007-12-02)
社民党首と幹事長の小選挙区出馬(2007-11-08)
なのですが、後者で触れられている、トニー・ブレアの例はちょっと疑問が残る。英国労働党と社民党ではまったく党のサイズが異なる。トニー・ブレアが落下傘候補としてきた場合、「二大政党のうちの一方の選択肢」となりうるが、福島党首が落下傘候補として出馬することが、自動的に同様の事を含意するわけではない。小選挙区制だから落下傘候補もありという単純な図式ではないと思う。
いずれにせよ、社民党には場当たり的、政治屋的な単なる得票対策ではなく、社民党らしい原理原則論を押し立てて選挙戦を戦ってもらいたい。
本人が消極的な中では実現は難しいですし、比例区の得票数60万をどうするんだという議論ももちろん分かりますが、本人の決意を社民党の内外に示す意味で非常にシンボリックだと思うのです。
ちなみにトニー・ブレアの例えは福島さんに当てはまらないことは十分に承知しておりますが、ブログを読む皆さんに「小選挙区落下傘」ということは国際的に奇異なことではないことを分かって頂きたくて例に挙げました。
今後とも何か気になるエントリーがございましたら、どしどしコメント頂ければ幸いです。いろいろな意見を頂戴しながら議論を盛り上げていきたいと考えております。
少し敷衍いたしますと、「党首は選挙区から選出されるべき」というのはよくわかりますが、それならば選挙区選出の議員から党首を選出するべきなのであって、逆ではないという気がします。議員が選挙民の代表なのか、支持者・党員の代表なのかというのは難しいですが、党の事情をあまりに優先しすぎるのはいかがなものかという気がします。
いずれにせよ、何らかのカンフル剤をという問題意識はよくわかりますし、小選挙区転出は手順さえ間違わなければ、その良き手段になると思います。
「いろいろな意見を頂戴しながら議論を盛り上げていきたい」本当に同感です!少しずつ更新していくつもりですので、拙ブログにも時折足をお運びいただければ幸いです。