12月25日(木)2008年最後の公演、「第18回ジョイントコンサート」が無事終了しました。
顧問という立場を超えた楽しい音楽仲間どうしの交流から生まれたこのコンサートも、歴史を重ねて18回。20回記念に向けてますますヒートアップ!なのです。
なかでも参加各校(松戸矢切高校、松戸秋山高校、船橋西高校、国分高校、松戸六実高校、市川西高校、実籾高校)のメンバーが結集した「学年バンド」は圧巻。各校の行事やアンサンブルコンテストの練習の合間を縫って9回の練習を重ねてきた楽曲の熱演は、毎年このコンサートの最大のみどころとなっています。
「1年生バンド」の曲目は以下の通り。
①爽快なドライブ感が1年生らしいフレッシュさを感じさせたP.スパーク「Prelude to a Celebration」は、いつも意外性に満ちたお洒落な選曲が光る秋山高K先生の指揮が冴えます。
②強烈なリズムばかりが強調されがちなこの曲を、哀愁を帯びたセピア色のフレージングで仕上げたB.ウィーラン「リヴァーダンス」は、ジャズや民族音楽といったソウルものなら断然この人、国分高S先生指揮。
③いつも渋い選曲で他の顧問たちも舌を巻く船橋西高H先生。1年生バンドは、H先生のもとでみっちり表現を練り上げる経験ができました。八木澤教司「ホワイト・パスポート」を胸に迫る鎮魂歌に仕上げ、1年生バンドとは思えない大熱演でした。
「2年生バンド」。
昨年の1年生バンドの仲間が再結集しての2年目は、選曲も容赦しません。
①市川西高T顧問指揮による「GR」は、パワフルで壮大なSF絵巻となりました。パーカッションからテューバまで、すべてのパートがめりめりと空間を揺さぶって、まさにジャイアント・ロボの出撃です。曲中に挿入される合唱も響きが厚く、上級生の貫禄を見せつけました。ボクシングを趣味とするT顧問ならではの、右ストレート クリーンヒット!といった手応えある演奏でした。
②B.ピクール、グレード6の難曲「地獄の踊り」を自在に操ってみせたのは、松戸六実高Y先生。街はクリスマスで浮かれているというのに、悪魔どものおぞましい饗宴をこれでもかと繰り出すY先生のタクト。客席が思わず恐怖に凍り付いた今回は、ジョイントコンサートの記憶に残る名演のひとつとなるでしょう。
(曲中発せられる「Welcome…」という悪魔の声は市川西高T'副顧問の会心の一撃でした
)
③真島俊夫「鳳凰が舞う」(市川西高N指揮)は、大曲を2つ終えた後にも関わらず、2年生バンドの諸君が最後まで集中力をきらさず吹ききり、底力を見せつけました。ソリストたちがすばらしい表現力で魅了したのはもちろんですが、パーカッションの「間」のとりかたも本番では絶妙に決まり、若きプレーヤーたちが舞い上がる鳳凰さながらに高らかにコンサートを締めくくってくれました。
アンコールは、プログラムの曲紹介文が年々熱くなるIT指揮者、実籾高I先生による「Believe」の大合唱。
歳末ご多忙の折にもかかわらずご来場くださいましたみなさまに厚く御礼申し上げます。次回は2009年12月25日(金)市川市民会館大ホールにて開かれます。ぜひ次回もお楽しみに!!