えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

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戦争を終わらせ、戦後を続けよう

2005年08月14日 00時18分32秒 | ドンキホーテ
 明日、終戦60年を迎えます。10年前の50周年の時、色んなことを考えました。10年経ち、も一度振り返っています。
 10年前に私が書いた拙文を掲載します。読み返してみるとかなり大上段に書いていますし、時代の状況も変わっています。が、あえて原文のまま載せました。あの戦争への私の思いが今も変わっていないからです。ご批判もあるでしょう。ご意見や批判がありましたら、お伝えください。勉強させていただきます。
 お読み頂ければ幸いです。(以下本文)
 

 「戦争を終わらせ、戦後を続けよう」

 敗戦50年目の今年は、戦争を知らない私にとってあの戦争をどう理解すべきなのか、そしてこれからどう行動したらよいのかを探る年になった。
 いろんな本を読んだ、いろんな資料館に行った。元日本兵の話も聞いた。いろんな人と話もした。そして考えた。

 最初は混乱した。問題が大き過ぎ、多肢に渡っていた。今も結論はでない。ただ、分かったこともある。それは多くの人たちにとってまだ戦争が終わっていないこと。私達は彼らと一緒になって少しでも早く戦争を終わらせねばならない。そして戦争を終わらせた後で、戦後を続ける作業をしないといけないことだ。
 
 日本が2000万人を殺したアジア諸国と民衆にきっちりと謝罪、賠償をしていない現実。日本人を「東洋鬼」と教育しているアジア諸国と、侵略を教えない日本の教育の落差。今も続く在日韓国朝鮮人への法的、社会的、精神的な差別。分断されたままの朝鮮半島。やっと始まった従軍慰安婦への変則的な賠償。台湾などの軍属から起こされている補償の要求。サハリンに残る韓国朝鮮人。中国残留孤児。度重なる閣僚の問題発言、靖国神社参拝。広島、長崎に落とされた原爆の違法性。沖縄をはじめとした在日米軍基地。世界で常に10位以内に入る軍事費を使っている自衛隊の存在。それらにかかわっている人たちにとっては本当の意味で戦争は終わっていない。

 戦争を終わらせるために、アジア諸国と民衆に心から謝罪と賠償を行おう。政府間で解決済みだからと賠償を避けるのは止めよう。従軍慰安婦への賠償は日本国の責任において行おう。在日韓国朝鮮人に参政権を含め国民と同じ権利を認めよう。理不尽な差別もなくそう。よその国に取り残された人たちを救援しよう。原爆は違法だと言い切ろう。日本がアメリカの戦略のための基地になるのを拒もう。自衛隊は縮小しよう。問題発言を行う政治家、役人を絶対許してはいけないし、政府の体質を変えさせよう。

 あの戦争はアジア諸国に対しては完全に侵略戦争だった。欧米諸国とは帝国主義同士のアジア太平洋地域での覇権争いだった。だから欧米諸国に対して謝る必要がないというのは間違いだ。日本が先に戦争に訴え、さらに戦争中に捕虜等への虐待行為を行った事実がある。私達はこのことを忘れてはいけないし謝罪もしないといけない。

 今挙げたのは問題のほんの一部だ。あの戦争によって起こされた全ての問題をきっちりと解決してこそ戦争が終わる。

 そのあとで、戦後を続けよう。日本が、日本人があの戦争で何をしたか、そしてどう解決したかを絶対に忘れてはならない。将来二度と日本人の手で、悲惨な戦争を繰り返してはいけない。繰り返さないために我々は記憶し子孫に語り継ぐ作業をしないといけない。つまり、戦後を続けなければいけない。それは、2000万人の犠牲者に対する義務だけでなく、将来の日本人、アジア人、さらには世界の人たちに対する義務だ。

 今から50年後に、戦後100年を迎える。その時、日本が国際社会の中でどんな位置を占めているか。それは現在の私達の行動に左右される。


 
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コメント (2)
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