10月11日、映画『おしゃべりな写真館』をなんばパークスシネマで鑑賞してきました。この日は公開初日で鑑賞後舞台挨拶がありました。
この映画のあらすじは以下を参照ください。公式HPから転載しました。
北海道の十勝平野の北部、鹿追町に100年近い歴史のあ る写真館が建っている。
三代目・三國勘太郎(橋爪功) が亡くなり住む人のいない写真館に、2年前に亡くなっ た娘・敬子(賀来千香子)の夫、フォトグラファーの松原雄二(中原丈雄) がやってくる。緑内障となり失意の 雄二の元へ、「写真館を譲る」と勘太郎の遺書が届いたからだった。
写真館を処分するつもりでやって来たのだが、鹿追町の大自然に触れ、離れづらくなっていく。
冬のある日、 雪の中で動けなくなっている少女 吉本麻衣 (新人)を 助ける。麻衣は、京都から山村留学でこの地へ来ていた中学生だった。心に傷を持つ麻衣と目が見えなくなる失意の雄二。
雄二は、麻衣の里親となり、写真館での二人暮らしが始まる。
そこへ、幽霊の勘太郎と敬子が現れる。驚く麻衣。麻衣 には、幽霊と話せる能力があったのだ。勘太郎は、死ぬまでに町の人々の写真集を作るという計画を持ってい た。カメラを持たなくなった雄二を、麻衣に協力させ写真を撮らせようとする勘太郎。敬子は、愛する夫を残し先立ったことを雄二に謝りたいが、どうすることもできない。
果たして、雄二は目が見えなくなる中、カメラを持つ ことができるのか?
麻衣の心の傷は、癒えるのか?
勘太郎の写真集は完成し、成仏できるのか?
敬子は、雄二を励まし愛していると伝えられるのか?
大自然の四季を通して、4人(2人は幽霊) の
思いが描かれる心温まるドラマ。
この映画を見ようと思ったのはホントに偶然でした。この日行こうと思っていた同じなんばパークスミュージアムで開催された美術展を見に行くためにこの日の朝なんばパークスのHPを見ていて偶然目に止まったのがこの映画のHPでした。数日前に十勝地方を旅したこともあって十勝地方を舞台にした映画だと知り、きれいだった十勝地方の景色を舞台にしたどんな映画になっているのだろう見てみたいと思ったからでもありました。十勝地方の春夏秋冬の美しい景色の中で暮らしている人々の暮らしぶりとその中での人と人との繋がりが主に描かれていた映画でした。主人公が写真撮影を通して静かながらも内にしっかり保ち続けていた熱い心が十勝地方の美しい風景と相成ってほのぼのとした温かい優しい気分にさせてくれるようないろいろな思いがたくさん詰め込まれていたいい映画でした。
旅先で見掛けた十勝牧場の白樺林や道の駅うりまくなどなど鹿追町や然別湖や音更町などの帯広の美しい景色とストーリーがしっかり溶け込んでいた素敵な映画でした。
映画『おしゃべりな写真館』予告編
おしゃべりな写真館 〜完成までの道のりを支えた人々〜
映画を鑑賞した後、出演されていた中原丈雄さん、山本雪羽那さん、賀来千香子さん、藤嘉行監督の舞台挨拶がありました。
最後に写真撮影できる時間が設けられました。(左から中原丈雄さん、山本雪羽那さん、賀来千香子さん、藤嘉行監督)
賀来千香子さんは映画と同じ衣装を着ておられました。賀来千香子さんは枚方市でお生まれになられたと挨拶されていました。
舞台挨拶でいろいろなお話を聞くことができました。この映画を作るきっかけになったお話、三国写真館をセットで鹿追町に一から新しくきれいに作られてその後100年以上経って劣化したように見せるために手を加えられてもったいないと言われたこと、然別湖のホテルでのお話などなどどれも興味深ったですし、支えれられた方々と一緒に作られたことがよくわかったお話が印象に残りました。然別湖のホテルの周りにはお店もコンビニも何もないところで自然に囲まれたところだったというお話もされてました。映画の中で出て来ていた然別湖やくちびる山が神秘的でとってもきれいでした。然別湖のホテルにはだいぶん前に一度だけ家族皆で泊まらせていただいたことがあり、そのときのことを思い出しまし、先日この付近を旅したときにもくちびる山はバスの車窓から見掛けたので懐かしかったです。十勝地方の四季折々の風景が本当に美しく描かれていたのは2年間に渡って撮り続けて来られたというお話もされていてこの映画に掛けて来られた静かだけれどものすごく熱い情熱とこの地へのいろいろな愛を感じた映画だった気がします。
いただいてきたタオルと広報しかおい3月号 特別編集版